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活動3年 人道貢献賞受賞で手記公開

フェリックス・オジェ アリアシム
フェリックス・オジェアリアシム
画像提供: ゲッティイメージズ
男子プロテニス協会のATPは12日、世界ランク29位のF・オジェ アリアシム(カナダ)が今年のアーサー・アッシュ・人道貢献賞を受賞したと発表した。同公式サイトには受賞を受けてオジェ アリアシムがつづった手記が公開。自身がチャリティーやボランティア活動に熱心な理由を明かしている。

23歳のオジェ アリアシムはプロツアーに参戦し一定の金額を獲得できるようになると同時に慈善事業やチャリティーに積極的に参加してきた。その根底には恩返しの意味があるとオジェ アリアシムは語っている。

ATPに寄稿したオジェ アリアシムの手記全文は以下の通り。

―――――――――――――――――――

2023年のアーサー・アッシュ人道貢献賞を受賞すると聞いたとき、僕はとても驚いた。素晴らしいニュースだった。でも、受賞のために他人を助けることはない。アーサーはそうしなかったから。

僕が初めて彼のレガシーについて聞いたのは16歳の時で、それ以来、彼が与えた影響について多くのことを学んだ。僕は彼がしたことを非常に尊敬している。彼がプロテニス選手だった頃、アメリカでは男女同権を求める闘いなど、もっと重要なことがたくさん起こっていた。他の多くの有名なスポーツ選手、芸術家、俳優、政治家と同じように、彼には大きな役割があったと思う。彼はその役割を果たし、多くの人々を助けた。

世界では今、より良い時代になったが、まだ多くの問題を抱えている。人道主義者であるということは、他の人間に寄り添うということだ。人々とともに働くこと。多くの人が傷つき、助けを必要としている。

何か手助けができないだろうか?彼らに希望を与えることはできるだろうか?彼らがより良い未来を夢見る手助けができるだろうか?僕にとって、それこそが人道主義者であることだと思うし、アーサーが何度も何度も示してくれたことだ。それは、本当に人々のために行動することだ。

テニスプレーヤーとしてだけでなく、1人の人間として認められたことをうれしく思う。僕の父、サムはトーゴで育ったが、そこでは教育やスポーツをする機会があまりなかった。カナダに移り住んだ父にとって、家族や、トーゴで知り合った人たちに恩返しをすることは常に大切なことだった。彼はいつも僕ら家族に、トーゴで過ごした時間や、家族が苦労している資源の欠如について話してくれた。もちろん、子どものころはよく理解できないだろうけど、成長するにつれて理解できるようになるんだ。

父が僕を育ててくれた方法は、自分に与えられたチャンスを常に意識し、それを最大限に活用することだった。機会がない人たちを見たら、僕は彼らに希望と夢を与えるために最善を尽くす必要がある。

これが、3年前にBNPパリバと提携して「#FAAPointsForChange」プログラムを立ち上げた大きな理由だ。2020年シーズンの開幕以来、僕が獲得した1ポイントにつき20ドルが、トーゴのカラ地域の子どもたちを支援するためにNGOが設立したEduChangeに寄付されている。

この資金は、教育支援グループの設立、学校用キットの提供、職業訓練の実施、学校への教材供給などに役立てられ、子どもたちを保護し、教育やスポーツにアクセスできるようにしている。2020年以降、僕が獲得したポイントは19,956ポイントだから、約40万ドルがこの活動に使われ、2,500人以上の子どもたちを助けていることになる。

僕はCOVID-19のパンデミックのため、プログラムの初期にトーゴを訪れることができなかったから、昨年12月に2週間トーゴで過ごしたときは本当に興奮した。すぐに、僕は人々の精神に感銘を受けたんだ。物質的にはわずかなものしかないのに、子どもたちはいつも楽しむ方法を見つけている。

サッカーボールのような小さなものにも熱中し、いつも満面の笑みで何事にも取り組む。みんな大変なこともあるけれど、そんなときでも元気でいる。

彼らが僕にくれたものは、心にずっと残るだろう。多くの子どもたちが、「Merci Mr.Aliassime」などと書いたオリジナルの帽子を作ってくれた。バッグからノートまで、物資がどれほど貴重なものであるかを知ることができたんだ。

僕らは最近、孤児院を改築して図書館を作った。子どもたちが勉強する部屋はあったけどすが、本やWi-fi付きのコンピューターにアクセスできた方がいいと思ったからだ。村の人たちも本やコンピューターにアクセスできるようになった。インターネットや図書館のコンピューター、さらには本やチェスのようなテーブルゲームを楽しめるのは、その村では初めてのことだった。

子どもたちはフェリックスという名前を聞いただけで、テニスプレーヤーが助けてくれていると聞かされていた。でも、実際僕がそこに行ったことで、生きている世界をより身近に感じることができたと思う。子どもたちにとっては、いつも遠い世界のことのように思える。でも、実際にその人を目の前にすると『わぁ、そうか、これはただの夢じゃないんだ』って思えるんだ。

進歩を目の当たりにするのは励みになる。僕らが物事を正しく行えば、人々の生活に実際に変化をもたらすことができるとわかるからだ。家庭がうまくいっていなかったり、学校を中退してしまったりした人たちが、再び学校に通えるようになる。このプロジェクトが何人かの個人を助けることになれば、彼らの家族や周囲の人々にも変化をもたらし、より良い未来を提供することにつながる。

また、僕の家族がプロジェクトの改善に大きく関わってくれていることにも感謝している。父はトーゴに何度も足を運び、僕がこの賞を受賞すると聞いたときにもその場にいた。家族のサポートがあるのは素晴らしいことだ。

今年の初めには、僕が生まれた病院の慈善部門であるCHUサント・ジュスティーヌ財団のGrow Beyondキャンペーンのスポークスパーソンにもなった。この施設は小児医療に力を入れており、子どもたちとその家族を支援している。

このキャンペーンに携わってきた人たちはカナダのケベックではとても有名な人たちだから、病院からキャンペーンのスポークスマンを頼まれたときは光栄だった。その病院で生まれ、ある日その病院で最大のキャンペーンに携わることができたのだから。長期的なコミットメントであることも気に入っているところだ。

今年の初め、僕は病院を訪れ、多くの子どもたちやその家族と交流することができた。より良い未来を創るために、共に歩むということ。財団は、このキャンペーンで5億ドルを集め、今後数年間、新しい技術や医学の進歩に対応したいと考えている。僕はその実現のために自分の役割を果たしたい。

このようなことは自分のためにするのではないことを知ってほしい。自分が助けようとしている人たちのためにするんだ。時として、そのような人たちは自分の意見を聞いてくれていないと感じることがある。自分が評価されていない、重要視されていないと感じるんだ。僕にとって恩返しは、彼らの命が僕や他のみんなと同じくらい大切なものだということを伝えること。人の命は人の命。それだけだ。

最終的には、支援を受けた人たちがいつの日か支援を必要としない立場になり、他の人たちを助けられるようになることが目標だ。もし僕が1人の人を助けることができれば、その人は健全に成長し、いつか他の誰かを助けるかもしれない。そういう美しい循環が、僕たちの周りにもあってほしいと思っている。近所であろうと、街であろうと、国であろうと、世界であろうと、人々が互いに助け合うことで、誰もがより高みへと引き上げられるはずだから。

フェリックス・オジェアリアシム

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