男子プロテニス協会のATPは29日、公式サイトでATPアワード5部門の候補者を発表した。このうち、最も成長した選手に贈られる「モースト・インプルーブド・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」は誰が受賞してもおかしくない混戦模様となっている。
>>トゥロターら四日市チャレンジャー組合せ<<「モースト・インプルーブド・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」は年末までにATP世界ランキングの上位に入り、年間を通して大きくレベルアップした選手に贈られる。
今回ノミネートされたのは世界ランク4位の
J・シナー(イタリア)、同17位の
B・シェルトン(アメリカ)、同34位の
C・ユーバンクス(アメリカ)、同44位の
M・アルナルディ(イタリア)の4選手。
1人目の22歳のシナーは今季、8月のナショナル・バンク・オープン(カナダ/トロント、ハード、ATP1000)での「ATP1000マスターズ」初優勝を含むツアー4勝を記録。今月行われた最終戦Nitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)では準優勝、国別対抗戦デビスカップファイナルズのファイナル8(スペイン/マラガ、室内ハード)では母国イタリアの47年ぶりの優勝にエースとして貢献し充実のシーズンを終えた。
今年初めに15位だった世界ランキングは現在自己最高となる4位となっている。
2人目の21歳のシェルトンは今年からツアーに本格参戦し始めると、1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)でいきなり8強入り。さらに9月の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)ではベスト4進出を果たした。
シェルトンはその後、10月の木下グループ ジャパンオープンテニス チャンピオンシップス(日本/東京、ハード、ATP500)でツアー初優勝。今年初め96位だった世界ランキングは一時自己最高となる15位を記録。最終的に17位でシーズンを終えた。
3人目は27歳のユーバンクス。ユーバンクスがブレイクを果たしたのは3月のマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)で予選から6試合に勝利し「ATPマスターズ1000」初のベスト8進出を果たした。
さらに勢いは止まらず、7月のマヨルカ・チャンピオンシップス(スペイン/マヨルカ、芝、ATP250)でツアー初優勝を達成。その後のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)では四大大会初の8強入りを果たした。
世界ランキングは年始の123位から一時はトップ30に入り29位を記録。最終的には34位で大きくランキングを上げシーズンを終えた。
4人目は22歳のアルナルディ。今季チャレンジャー大会で3度の優勝を飾ると、全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)で四大大会本戦初出場で初白星。全米オープンではベスト16進出を果たすなど好成績を残した。
世界ランキングでは今年初めの134位から10月にキャリアハイの41位を記録。現在は44位で、年始から年末時点でのランキングでは4人の候補選手の中で最も大きくランキングを上げてシーズンを終えた。
どの選手も大きな成長を遂げているため、今季の「モースト・インプルーブド・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」は誰が受賞してもおかしくない。
なお、今回は同賞含め5部門のノミネート者が発表された。
【モースト・インプルーブド・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー】
シナー
シェルトン
ユーバンクス
アルナルディ
【カムバック・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー】
D・ケプファー(ドイツ)G・モンフィス(フランス)J・シュトルフ(ドイツ)A・ズベレフ(ドイツ)【ニューカマー・オブ・ザ・イヤー】
F・コボリ(イタリア)A・フィス(フランス)A・ミケルセン(アメリカ)D・ストリッカー(スイス)L・ヴァン・アッシュ(フランス)【ステファン・エドバーグ・スポーツマンシップ・アワード】
C・アルカラス(スペイン)G・ディミトロフ(ブルガリア)H・フルカチュ(ポーランド)シナー
【コーチ・オブ・ザ・イヤー】
()内はコーチングしている選手
C・ボイントン(アメリカ)(フルカチュ)
D・ケーヒル(オーストラリア)・
S・バノッツィ(イタリア)(シナー)
J・C・フェレーロ(スペイン)(アルカラス)
G・イバニセビッチ(クロアチア)(ジョコビッチ)
B・シェルトン(シェルトン)
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