男子テニスのロレックス・上海・マスターズ（中国/上海、ハード、ATPマスターズ）は８日、シングルス３回戦が行われ、第６シードのＪ・シナー（イタリア）が世界ランク２９位のＳ・バエス（アルゼンチン）を3-6, 6-3, 6-2の逆転で破り、初出場でベスト１６進出を果たした。この勝利でシナーはＣ・アルカラス（スペイン）とＤ・メドベージェフに次いで３人目となる「ATPマスターズ1000」マッチ２０勝を達成した。

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＞＞アルカラス、シナーら上海MS組合せ＜＜

前週のチャイナ・オープン（中国/北京、ハード、ATP500）ではアルカラスやメドベージェフを下し今季３勝目を飾ると共にキャリア９度目のツアー制覇を成し遂げた２２歳のシナー。初出場となった今大会、初戦の２回戦で世界ランク８０位のＭ・ギロン（アメリカ）をストレートで下し初戦突破を決めた。

バエスと初顔合わせとなった３回戦の第１セット、第４ゲームでブレークポイントを握られたシナーは強烈なフォアハンドを放つもアウトとなりブレークを許す。リターンゲームではバエスのサービスゲームを崩すことができず先行される。

それでも続く第２セット、第２ゲームで40-0とするとストローク戦でバエスのミスを誘いシナーがブレークに成功。サービング・フォー・ザ・セットとなった第９ゲームでは１度のブレークポイントを凌ぐと最後はパッシングショットを決めキープし、１セットオールに追いつく。

迎えたファイナルセット、第３ゲームで鋭いフォアハンドウイナーを決めたシナーが40-15としブレークチャンスを握ると最後はバエスのショットがネットにかかりブレークを奪う。その後、第７ゲームで２度目のブレークに成功するとサービング・フォー・ザ・マッチとなった第８ゲーム、強烈なサービスエースをバエスが返球できず、１時間５９分で勝利した。

男子プロテニス協会のATPは公式サイトにシナーのコメントを掲載し「とてもタフな試合を予想していたよ。彼は第１セットでとてもいいプレーをしていたから第２セットでは少しアグレッシブにプレーすることを心掛けた。すぐにブレークアップできたのでリズムに乗るのが少し楽になった。この状況に対処できたことをとても誇りに思うよ」と語った。

勝利したシナーは４回戦で第１９シードのＢ・シェルトン（アメリカ）と対戦する。シェルトンは３回戦で世界ランク５０位のＲ・サフィウリンを3-6, 6-3, 6-4の逆転で下しての勝ち上がり。

同日には第８シードのＣ・ルード（ノルウェー）、第１６シードのＨ・フルカチュ（ポーランド）、第２０シードのＦ・セルンドロ（アルゼンチン）、第２６シードのＳ・コルダ（アメリカ）らが１６強に駒を進めた。

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