女子テニスのポルシェ・テニス・グランプリ(ドイツ/シュトゥットガルト、レッドクレー、WTA500)は22日にシングルス準決勝が行われたが、第3シードの
O・ジャバー(チュニジア)が第1セット0-3となったところで左ふくらはぎの負傷により棄権を表明したため、第1シードの
I・シフィオンテク(ポーランド)が2年連続の決勝進出を決めた。
>>アルカラスらバルセロナOP組合せ<<21歳のシフィオンテクは今大会、初戦となった2回戦で世界ランク25位のジャン・チンウェンをストレートで、準々決勝で同17位の
Ka・プリスコバ(チェコ)を逆転で下して4強に駒を進めた。
一方のジャバーは、初戦となった2回戦で同22位の
J・オスタペンコ(ラトビア)を逆転で下すと、準々決勝では同14位の
B・ハダッド=マイア(ブラジル)をストレートで破り準決勝に勝ち上がった。
昨年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)決勝以来の対戦となる注目の一戦だったが、この日はあまりにも早い幕切れとなってしまった。
この試合の第1セット、第1ゲームで左ふくらはぎを痛めたジャバーはメディカルタイムアウトを取る。その後、第3ゲームまでプレーしたが、最後は足を引きずり、涙を流しながら無念の棄権を申告した。
ジャバーは試合後のオンコートインタビューで涙ながらに以下のように語った。
「(痛めたのは)3ポイント目だった、何が起こったのかわからない」
「今日、イガ(シフィオンテク)と対戦するのがとても楽しみだった。私たちの対戦はいつも楽しいものなの。彼女には、決勝戦での幸運を祈っているわ」
「皆さんごめんなさい、本当に走り続けようとしたんだけど、イガは決して簡単にやらせてくれないの」
一方シフィオンテクもオンコートインタビューに応じジャバーにメッセージを送った。
「オンス(ジャバー)の状況がどうなのかはわからないけど、彼女が出場して、挑戦し、どうなるかやってみようとしたことは本当に尊敬に値する」
「ローラン・ギャロス(全仏オープン)の決勝で対戦することになるだろうから、そこでまた会おう、と伝えたわ。彼女はファイターだから、すぐに戻ってくるはずよ。ただ、大事に至らないことを祈っているわ」
シフィオンテクは決勝で第2シードの
A・サバレンカと対戦する。サバレンカは準決勝で世界ランク24位の
A・ポタポヴァをストレートで下しての勝ち上がり。
なお、昨年の同大会の決勝も同じ顔合わせとなっており、昨年はシフィオンテクが6-2, 6-2のストレート勝ちを収め優勝している。
>>足を引きずり涙ながらにジャバ―が棄権を申告したシーン<<
■関連ニュース
・23回目の優勝か新王者誕生か、全仏OP出場者発表・17歳の双子姉妹、本戦入り・試合中にネットにキス話題■おすすめコンテンツ
・テニス体験レッスン受付中・無料ドロー作成ツール・世界ランキング