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沢松氏 大坂期待「きっかけだけ」

沢松奈生子
会見に登場した沢松奈生子氏
画像提供: tennis365.net
9月17日から25日にかけて開催する女子テニスの東レ パン パシフィック オープンテニス(日本/東京、ハード、WTA500)は26日、本戦出場選手決定 記者発表会を都内で行い、元世界ランク14位の沢松奈生子氏が登壇した。

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1984年から開催されている同大会は、時代を象徴する世界の女子テニスのスーパースター達が熱戦を繰り広げる大会として、日本のテニスファンを魅了してきた。今年は新型コロナウイルス感染症の影響で3年ぶり、有明コロシアムでは実に5年ぶりの開催となる。

今回の発表前には2019年大会の女王である世界ランク44位の大坂なおみ、同22位のKa・プリスコバ(チェコ)、同23位のB・クレチコバ(チェコ)の3選手の出場が既に公表されていた。

26日の会見には19日から行われる本戦参加者が発表。トーナメントディレクターの中川裕氏とトーナメントアンバサダーの沢松氏が登壇した。

沢松氏は前回大会でタイトルを獲得している大坂に言及。現在はツアー2大会連続で初戦敗退しているものの、東レ パン パシフィック オープンテニスで再浮上のきっかけになる可能性について語った。

「彼女にとって非常にやりやすい大会、縁起の良い大会、自分にとってついているなと思える大会に東レパンパシフィックオープンがあたっていると思います。これまでの戦績、もちろんずっと勝ち続けているわけではないんですけど、東レの成績をきっかけにしてそのあとかなりランキングを上げていったという過去もあります。ディフェンディングチャンピオンという言い方が合っているかわからないんですけど、前回2019年大会の覇者でもあります。その前の年に準優勝したんですけど、そのあとにかなり悔しそうな顔をして大粒の涙を流していました。あの悔しい思いというのはどれだけこの大会で優勝したいかという裏付けでもあり、それだけ彼女の中でこの大会のウェイトが重いなと思っております」

「かといってメンタルだけでは勝てませんので、いまの彼女のテニスの状態ですよね。確かに体調が万全ではなく中々試合に出れていませんでした。ただ、アメリカでのツアー大会、何試合か彼女のプレーを見ました。良いときの大坂さんの我慢するテニス、ただ一発で決めようというのではなく、自分の強みであるサービスであるとか、ストロークをベースでじっくり攻めていこうという我慢する攻めという彼女の良いときのプレーが見えていましたので、このプレーを安定して出すことができれば十分世界のトップに返り咲くと感じました。あと必要なのはきっかけだけです。来週から始まる全米オープンが当然チャンスでもあります。ホップステップときて最後東レでジャンプするのか、それとも全米で芽が出なくて東レでボンっといくのかはわからないですけど、彼女が全米と東レにかける思いというのは非常にあると思います」

東レ パン パシフィック オープンテニス本戦出場選手は以下の通り。
※(WC)=主催者推薦

P・バドサ(スペイン)
S・ケニン(アメリカ)
A・サバレンカ
G・ムグルサ(スペイン)
D・カサトキナ
B・ハダッド=マイア(ブラジル)
C・ガルシア(フランス)
V・クデルメトバ
Ka・プリスコバ
A・リスケ(アメリカ)
E・メルテンス(ベルギー)
ザン・シュアイ(中国)
S・シルステア(ルーマニア)
Y・プチンセワ(カザフスタン)
ジャン・チンウェン(中国)
大坂なおみ
L・サムソノヴァ
P・マルティッチ(クロアチア)
(WC)土居美咲

【大会情報】

■開催期間
本戦:2022年9月19日(月・祝)~25日(日)
予選:2022年9月17日(土) ~18日(日)

■会場
有明コロシアムおよび有明テニスの森公園テニスコート(ハードコート)




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