東京オリンピック(日本/東京、ハード)は31日、テニスの男子シングルス3位決定戦が行われ、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)は第6シードの
P・カレノ=ブスタ(スペイン)に4-6, 7-6 (8-6), 3-6のフルセットで敗れた。さらに
N・ストヤノビッチ(セルビア)との混合ダブルス3位決定戦を棄権し、今大会でメダル獲得とはならなかった。
>>錦織らシティOP対戦表<<>>錦織vsクエリー 1ポイント速報<<この日、ジョコビッチは第2セットでマッチポイントをしのいでセットカウント1-1に追いつく。しかしファイナルセットではラケットを破壊するなど精彩を欠き、2時間47分で力尽きた。
国際テニス協会のITF公式サイトにはジョコビッチのコメントが掲載され「母国へメダルを持ち帰れなかったことは残念。シングルスでもミックスダブルスでもチャンスを逃した。精神的、肉体的な疲労も要因でもある」と語った。
ジョコビッチは前日の男子シングルス準決勝で第4シードの
A・ズベレフ(ドイツ)に逆転負けを喫して決勝進出を逃し、1年で全ての四大大会とオリンピックを制覇する『年間ゴールデンスラム』達成の夢が絶たれていた。
「オリンピックへ来たことに後悔はない。人生に偶然などないと信じている。起こる全てのことには理由がある。テニス人生でオリンピックや大きな大会で、これまで心が折れるような敗戦があった。そのような敗戦から自分をより強くしてくれたことは分かっている。またそうなると分かっている」
「パリ・オリンピックへ向けて頑張り続けるつもり。メタルを母国へ持ち帰れるように戦う。母国で応援してくれている多くのファンを落胆させてしまって申し訳ない。でもこれがスポーツ。全てを出し尽くした。あまり残ってはいなかったけど、体に残っているエネルギーなどコートで全て出した」
今シーズン、ジョコビッチは全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)、全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)、ウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)で優勝。
8月30日からの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)を制すると、年間グランドスラムの偉業を達成することになる。
「肉体的な疲労は全米オープンへ向けて問題などに結びつかないだろうと願っている。それは現時点ではっきりと分からないけど、全てを出し尽くしたことには後悔はない」
またストヤノビッチ/ ジョコビッチ組の棄権により、
A・バーティ(オーストラリア)/
J・ピアース(オーストラリア)組が混合ダブルスで銅メダル獲得となった。
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