男子テニスで「グーガ」の愛称で知られる元世界ランク1位の
G・クエルテン(ブラジル)が、自身のマネージメント会社を通して脱税したと起訴され、25日に行われた裁判で弁護士と共に身の潔白を訴えたと、現地紙は26日に報じた。
3度の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)優勝を誇るクエルテンは、自身が経営するグーガ・クエルテン・ホールディングスと、兄のラファエルと共同で経営しているエンプリーンディメントス社が正当な申告をしたと主張している。
クエルテンは、ラファエルとの関係などを感情的に語った。
現地紙によると、1999年から2002年にかけてのスポンサー契約料と大会の賞金に関して、クエルテンの会社による所得税について審議されている。この収入はクエルテン個人のものであり、所得税もクエルテン個人で算出して支払わなければならないとされる。
「我々は正当な支払いをしている。スポーツに対しての理解に欠けている。高いレベルでプレーをしなければならないアスリートにとって、プロとしての組織は必要なもの。今のブラジルには、これが潔白であることを証明しなければならない」とクエルテンは力説した。
グーガ・クエルテン・ホールディングスとエンプリーンディメントス社はクエルテンのアスリートとしてイメージの使用権を保有しており、国税局によって訴えられているのは、その所得税の20パーセントではなく、個人所得税としての27パーセントが科される。
裁判では、報告官の1人がクエルテンを支持したが、2人の審議官は反対したため審議は打ち切られ、11月21日から25日の間に再び仕切り直して再開される。
反対した審議官の1人は「グーガはいつも我々の心の中にいて、ブラジル全土で知られるほどの功績を残し皆から愛されている。しかし、我々は税金に関して争っており、そのことは彼の感情と切り離さなければならない」と語った。
クエルテンは、今年開催されたリオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル/リオデジャネイロ、ハード)で聖火ランナーを務めていた。


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