男子テニスで世界ランク677位、ジュニアランキングでは5位の18歳
綿貫陽介(日本)が9月24日にtennis365.netの独占インタビューに応じ、今シーズンを振り返った。
強烈なサービスとフォアハンドが武器の綿貫は、長男の
綿貫裕介(日本)、次男の
綿貫敬介(日本)に次ぐ3兄弟の末っ子で、今年からプロとして活動。4月の筑波大学MEIKEIオープンと、かしわ国際オープンテニストーナメントでは2週連続で優勝し、世界ランキングも3桁台へジャンプアップさせた。
今年はジュニア最後のシーズンで、ジュニア・グランドスラムの優勝を狙ったが、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)とウィブルドン(イギリス/ロンドン、芝)でベスト8、全米オープンではベスト4だった。
ウィンブルドン
「悔しい気持ちはありますけど、今出来ることはやってきた」と話す綿貫は、全米オープンの時に「1番感じたのは、大人の舞台で戦いたいという気持ちが強くなった」とコメント。
全米オープン
単複で初戦敗退を喫した全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)については「悔しい思いをした。フレンチは大人の舞台で戻って、まず1勝をあげたいと強く思う」とグランドスラムでの活躍を宣言。
全仏オープン
全米オープン後は、国別対抗戦デビスカップ ワールドグループ入れ替え戦(プレーオフ)日本対ウクライナ戦のメンバーに入り、世界で活躍する
錦織圭(日本)、
ダニエル太郎(日本)、
杉田祐一(日本)、
西岡良仁(日本)らの練習などに加わった。
「皆さんは優しく接してくれました。けど、試合が始まると顔つきやオーラが違った。錦織さんがハチマキを結んだ瞬間は、別人に感じました」と当時の感想を述べ、「上の世界で戦っている皆さんは、ボールから伝わってくる。フットワーク・ボールのスピードなど、全部が足りてないと感じました」と自身の課題も見出していた。
コートサイドでは「錦織さんとテニスの話をずっとしていました。自分が率直に思っていることを錦織さんにぶつけてみて、アドバイスをもらいました」と世界トップ5の錦織から助言をもらい、プレー向上のヒントを得た。
また、8月のダンロップ スリクソン全日本ジュニアテニス選手権(大阪/大阪市、靱テニスセンター)では、決勝で
清水悠太(日本)を破り初優勝。昨年は決勝で
小林雅哉(日本)にフルセットで敗れ、今年はプレッシャーを背負いながら戦ったことを明かした。
清水と握手する綿貫
「絶対に獲らなきゃとか、簡単に獲れるとは全く思えなかった。きつい1週間になるだろうと思っていて、優勝のことを考えてしまう自分もいた。その中でも1球1球、目の前のことをやろうと思った。2カ月前くらいから(精神的に)きつかった」
今後、綿貫は大阪市長杯 2016 世界スーパージュニアテニス選手権大会 (日本/大阪、ハード)のタイトル獲得を狙う。
「ジュニア(ランキング)をトップ10で終えるには優勝を目指していきたい」と意気込んだ。
最後に、今年から着用しているルコックのウエアについて「会場で オシャレで紳士っぽいね と言われることが多くなった」と感想を述べ、「オシャレなのが嬉しいですし、移動する時もルコックだと電車乗る時も気軽に着れる」とお気に入りのポイントも話してくれた。
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