男子テニスツアーのVTRオープン（チリ/ビニャ・デル・マール、賞金総額４１万２００ドル、クレー）は８日、シングルス準々決勝４試合が行われ、第１シードのＲ・ナダル（スペイン）が第７シードのＤ・ヒメノ=トラベール（スペイン）を6-1, 6-4のストレートで下し、怪我からの復帰戦で見事ベスト４進出を果たした。
第１セット、ナダルはヒメノ=トラベールに１度もブレークチャンスを与えず、逆に２度のブレークに成功し完璧なテニスを展開、このセットをあっさり先取する。
第２セットに入っても、先にナダルがヒメノ=トラベールのサービスゲームをブレークし、リードを奪う。ナダルはサービング・フォーザ・マッチである第１０ゲームで、ヒメノ=トラベールに４度のブレークポイントを握られるも、それを振り切り、１時間２４分で勝利した。また、ナダルはこの日の勝利で、クレーコートでの成績を２５６勝１９敗とした。
「今日は、昨日より自信を持ってプレーする事が出来たよ。積極的に攻める事が自信にもなっているし、自分のプレーが間違っていないと思えるんだ。ダニー（ヒメノ=トラベール）のようなタフな相手に勝って、準決勝に進出する事が出来て本当に嬉しく思うよ。この大会では、いい感触でプレーが出来ているし、お客さんも応援していくれているから、本当に励まされるね。」と、ナダル。
クレーコートで３６のツアータイトルを獲得しているナダルは決勝進出をかけて、第６シードのＰ・ロレンジ（イタリア）を6-2, 6-3のストレートで下した第３シードのＪ・シャーディ（フランス）と対戦する。
今季好調のシャーディは、全豪オープンでＡ・マレー（英国）に敗れるも自身初となる四大大会ベスト８進出を果たしている。シャーディは、自身３度目のＡＴＰツアー大会での決勝進出を目指し、ナダルに挑戦する。
その他の対戦では、前日第４シードのＰ・アンドゥハル（スペイン）を6-3, 6-3で下していたＨ・セバリョス（アルゼンチン）がＡ・ラモス（スペイン）に6-1, 5-7, 7-6 (8-6)の接戦で勝利、２日続けてのシードダウンを演出し、ベスト４進出を果たした。
世界ランク７３位で２７歳のセバリョスは、昨年下部大会であるチャレンジャー大会を多く回り、３度タイトルを獲得するなど着実にポイントを重ね、世界ランクを１００位以内に上げていた。
セバリョスは、自身２度目となるＡＴＰツアー大会での決勝進出をかけて、第８シードのＣ・ベルロク（アルゼンチン）と対戦する。
ベルロクはＧ・ルファン（フランス）との対戦の予定であったが、ルファンが試合前に腹筋を負傷し棄権を申し入れたため、労せずしてベスト４進出を果たしていた。
この日行われた試合結果は、以下の通り。
○Ｃ・ベルロク(8) vs. Ｇ・ルファン (棄権)
●Ａ・ラモス(5) vs. ○Ｈ・セバリョス, 1-6, 7-5, 6-7
○Ｒ・ナダル(1) vs. ●Ｄ・ヒメノ=トラベール(7), 6-1, 6-4
○Ｊ・シャーディ(3) vs. Ｐ・ロレンジ(6), 6-2, 6-3
今大会の優勝賞金は、シングルス７万４０００ドル、ダブルス２万２５００ドル。
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