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男子テニスツアーの南フランス・オープン(フランス/モンペリエ、賞金総額46万7800ユーロ、インドアハード)は6日、この日行われた2回戦では、シード勢に明暗が分かれた。第5シードで元世界ランク3位のN・ダビデンコ(ロシア)はJ・ニエミネン(フィンランド)に3-6, 6-7 (6-8)で敗れたものの、第8シードのB・パイユ(フランス)はS・ダルシス(ベルギー)に4-6, 7-6 (13-11), 6-4と敗戦目前からの逆転勝利でベスト8入りを果たした。
今大会上位4シード選手が1回戦を免除されており2回戦から登場となる中、第1シードで出場予定だったT・ベルディフ(チェコ共和国)が右手首の痛みを訴え大会直前で欠場を表明したため、繰り上がりでダビデンコは2回戦から試合を行った。
初戦となったこの試合でダビデンコは、第1セットで2度のブレークをニエミネンに許し、第2セットは1度ずつのブレークからタイブレークへ。そのタイブレークも両者譲らない展開ながら、ダビデンコはニエミネンに終盤で振り切られ、1時間25分で敗れた。
ダビデンコは、これまでニエミネンとの対戦を4勝2敗としていた。その2度の敗戦は2003年のことで、その後は4試合連続で勝利を飾っていた。この日ダビデンコは、約10年ぶりにニエミネンに敗れた。
ニエミネンは準々決勝で、伊藤竜馬(日本)とS・スタコフスキ(ウクライナ)の勝者と顔を合わせる。
一方、第8シードのパイユは、第1セットを落とすと、第2セットのタイブレークでダルシスに1度マッチポイントを握られ、敗戦の崖っぷちに立たされた。しかし、そのマッチポイントを何とかしのいだパイユは、このセットを接戦の末に奪い返す。
第3セット、パイユは1度もブレークをダルシスに許さず、1ブレークに成功すると2時間16分のマラソンマッチを制してベスト8進出を決めた。
今季開幕戦のチェンナイ・オープンでベスト4入りしたパイユは、今季2度目の準決勝進出をかけて、第4シードのG・シモン(フランス)と予選を勝ち上がったA・ブルゲス=ダヴィ(スペイン)の勝者と準々決勝を行う。
また、1回戦に登場したシード勢は順当な勝ち上がりをみせた。第6シードのJ・ベネトー(フランス)はA・ウングル(ルーマニア)と対戦、6-3, 4-2とベネトーがリードしたところでウングルが足を負傷し途中棄権を申し入れたため、思わぬ形で勝利が転がり込んだ。第7シードのV・トロイキ(セルビア)も主催者推薦のL・プイユを6-4, 7-5のストレートで下し、初戦突破を決めた。
ベネトーはV・ハネスク(ルーマニア)と、トロイキはJ・ハイェク(チェコ共和国)とそれぞれ2回戦で対戦する。
その他の1回戦では、ブルゲス=ダヴィがM・ククシュキン(カザフスタン)を6-7 (5-7), 6-3, 7-6 (7-3)の接戦で下し、自身初となるATPツアー本戦での勝利を飾った。
この日行われた試合結果は以下の通り。
【1回戦】
○J・ベネトー(6) vs. A・ウングル, 6-3, 4-2 (途中棄権)
○V・トロイキ(7) vs. ●L・プイユ, 6-4, 7-5
○A・ブルゲス=ダヴィ vs. ●M・ククシュキン, 6-7 (5-7), 6-3, 7-6 (7-3)
●E・ロジェ=ヴァセラン(フランス) vs. ○伊藤竜馬, 6-3, 6-7 (5-7), 5-7
●K・ド=シェッパー(フランス) vs. ○M・ロドラ(フランス), 3-6, 3-6
【2回戦】
●N・ダビデンコ(5) vs. ○J・ニエミネン, 3-6, 6-7 (6-8)
○B・パイユ(8) vs. ●S・ダルシス, 4-6, 7-6 (13-11), 6-4
今大会の優勝賞金は7万4000ユーロ。
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(翻訳・記事/弓削忠則)
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