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男子テニスツアーのスイス・インドア(スイス/バーゼル、賞金総額193万4300ユーロ、インドアハード)は日曜日に決勝戦を行い、第2シードのJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)が第1シードのR・フェデラー(スイス)を6-4, 6-7(5-7), 7-6(7-3)の大激戦の末に下し、嬉しい優勝を飾った。試合時間は2時間44分だった。デル=ポトロは優勝賞金33万7900ユーロを獲得した。
夏のロンドンオリンピック準決勝でフェデラーが4時間26分に及ぶ3-6, 7-6(7-5), 19-17の死闘を制していたが、今回はデル=ポトロが大接戦を制する結果となった。
また両者は今年だけで今大会含め7度対戦し、デル=ポトロは7度目にして世界ランク1位のフェデラーに勝利した。
決勝戦は第1セット、第5ゲームでフェデラーがフォアハンドを2度ネットにかけると、バックハンドも同様にネットにかけ、このゲームをブレークされてしまう。
このリードを生かしたデル=ポトロは、得意のフォアハンドを随所で炸裂させつつ、このセットをゲームカウント6-4で先取する。
第2セットは拮抗した試合内容になり、それぞれ1度ずつブレークポイントを手にするが、両者ともにチャンスを生かせず、このセットはタイブレークへ突入。特にフェデラーは自身のサービスゲームの第11ゲームで、デル=ポトロにフォアハンドのパッシングショットをなどを決められブレークポイントを与えるも、このピンチをフォアハンドの逆クロスなどを決めて、なんとか切り抜けていた。
タイブレークでは、フェデラーが6-5とリードすると、セットポイントでデル=ポトロのバックハンドがワイドにそれ、勝負の行方は第3セットへ。セットを奪い返した瞬間、フェデラーはガッツポーズをつくり雄叫びをあげた。
勝負のファイナルセットでは、フェデラーがゲームカウント1-1のリターンゲームで3本のブレークポイントを握るものの、チャンスを生かせずにゲームカウント1-2としてしまう。
第7ゲームでも1本のブレークポイントを手にしたフェデラーだったが、フォアハンドをふかしてしまい、再びデル=ポトロにサービスキープされてしまう。
デル=ポトロは逆にゲームカント6-5の第12ゲームでブレークチャンスを握るが、フェデラーに3本連続のサービスエースを決められ、このセットもタイブレークへ。
タイブレークでは、デル=ポトロが5-3とリードを奪い、続くポイントでフェデラーのフォアハンドがネットにかかり、6-3とデル=ポトロはマッチポイントを握る。最後フェデラーのフォアハンドがサイドアウトし、試合に終止符が打たれた。
試合後、デル=ポトロは「信じられない決勝戦だった。」と感想をもらした。デル=ポトロはサービスゲームを一度も落とさず、またファイナルセットのタイブレークではギアを一段上げ、見事なプレーを披露しての勝利だった。
久しぶりに世界王者から勝利を収めたデル=ポトロは「今回は勝てたね。」と安堵の表情を浮かべた。これで両者の対戦成績はフェデラーの13勝3敗となった。
24歳のデル=ポトロは先週のウィーンの大会でも優勝しており、2週連続優勝を達成した。今回の優勝でデル=ポトロは今季4勝目、ATPツアー通算13勝目を決めた。
一方、敗れたフェデラーは今大会で過去6年間に5度優勝しており、相性のよい大会だったが、今回は惜敗した。
フェデラーは試合後、「ファイナルセットのタイブレークではいいプレーができなかった。話はこれに尽きるね。」と話した。
またフェデラーは対戦相手を称えることも忘れてはいなかった。2009年の全米オープンで優勝したものの、その後は長らく手首の故障に悩まされていたデル=ポトロについて「以前の彼に戻っていると思う。」と称賛の言葉を送っている。
試合後、フェデラーは月曜日からスタートするBNPパリバ・マスターズを欠場し、11月5日からロンドンで開催されるATPワールド・ツアー・ファイナルに備えることを決めた。これについて31歳のフェデラーは「今の僕には正しい決断だ。気がかりなこともあり、大事を取りたい。」と話している。
(翻訳/森田系太郎)
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