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テニスのグランドスラム、全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は28日、女子シングルス1回戦が行われ、第4シードのS・ウィリアムズ(アメリカ)がアーサーアッシュ・スタジアムの最後の試合に登場しC・バンデウェイ(アメリカ)と対戦。6-1, 6-1と危なげなく勝利を飾り、2008年以来4回目の優勝へ好調な滑り出しを見せた。
セリーナのサービスゲームで始まったこの試合、第2ゲームでバンデウェイは3本のダブルフォルトを犯すなどセリーナにブレークを献上。
出だしからセリーナは4ゲームを連取するが、第5ゲームでバンデウェイに初めてブレークを奪われ、反撃される。
しかし、好調なセリーナは続くバンデウェイのサービスゲームを再びブレークし、ゲームカウント5-1とリードすると、サービング・フォー・ザ・セットをしっかりキープ。わずか1ゲームしかバンデウェイに許さず第1セットを先取した。
第2セットの第1ゲームでバンデウェイがこの試合初めて自身のサービスゲームをキープし、幸先の良いスタートを切った。
しかし、このセットで75パーセントの確率で自身のサービスゲームでポイントを獲得したセリーナは、バンデウェイに1度もブレークポイントを握らせなかった。第3ゲーム、第5ゲームでブレークを奪ったセリーナは、一気にゲームカウント5-1と勝利に王手を掛けた。
続くバンデウェイのサービスゲームで15-40とマッチポイントをセリーナが握り、最後バンデウェイが痛恨のダブルフォルトを犯しゲームセット。セリーナはわずか55分の快勝でバンデウェイを退けた。
「風がとても強くて、試合はとても変だった。自分のテニスが思うように出来なかったし、彼女も自分のテニスが出来ていないようだった。自分のテニスがどうだったか評価するには良い状態の試合じゃなかったと思う。」と、快勝ながら満足のいくプレーではなかった事を明かしたセリーナ。
セリーナはM・ルチッチを6-3, 7-5のストレートで下したMJ・マルチネス=サンチェス(スペイン)と2回戦を行う。
一方、元世界ランク1位のV・ウィリアムズ(アメリカ)がB・マテックとの地元アメリカ勢対決を6-3, 6-1で制し、2回戦へ駒を進めた。
第1セットの第1ゲームでいきなりブレークを奪われたヴィーナスは、ゲームカウント0-2とマテックにリードされる。
その後ヴィーナスは第4ゲームでマテックからラブゲームでブレークバックに成功すると、1ポイントもマテックに与えず4ゲーム連取、ゲームカウント5-2とリードを広げた。ゲームカウント5-3、第9ゲームをサービスキープしたヴィーナスが第1セットを先取した。
第2セット、第1ゲームをサービスキープしたマテックだったが、その後はヴィーナスの勢いを止められなかった。
それから6ゲームを連取する猛攻を見せたヴィーナスは、わずか62分で同胞対決を制して2回戦へ進んだ。
「出だしの2ゲームは正しいプレーが出来なかった。彼女(マテック)も良いショットや良いサーブを打っていた。自分のテニスではサーブが重要。ファーストサーブを入れる事も必要。大切なポイントでは、サーブが助けてくれると思っている。時にはサーブばかり気を取られて他の部分を忘れてしまう事もある。だからバランスが重要なの。自分にとっては良いサーブが入ると、他の部分も輝いて来るもの。」とヴィーナスは自分のテニスを分析していた。
昨シーズンは怪我や病気に悩まされたヴィーナスは「最初はちょっと緊張していた。苦しかった昨年から、またこうしてこの大会へ戻って来れたから。それはとても大きな事。こうしてコートに立って大勢の観客の前に戻って来れた事は、本当に素晴らしい。試合に勝つのは楽しい。だからここでも試合に勝ちたい。それが何よりの楽しみだし、今のゴールなの。」と、大会への想いと今の目標を語っていた。
ヴィーナスはA・ケタボング(英国)を6-2, 6-0の圧勝で下した第6シードのA・ケルバー(ドイツ)と2回戦を行う。
この日行われた試合結果は以下の通り。
A・ラドワンスカ(ポーランド) (2) ○-× N・ブラチコワ(ロシア), 6-1, 6-1
S・ウィリアムズ (4) ○-× C・バンデウェイ, 6-1, 6-1
A・ケルバー (6) ○-× A・ケタボング, 6-2, 6-0
I・C・ベグ(ルーマニア) ○-× C・ウォズニアキ(デンマーク) (8), 6-2, 6-2
S・エラーニ(イタリア) (10) ○-× G・ムグルザ, 6-3, 6-7 (6-8), 6-1
A・イバノビッチ(セルビア) (12) ○-× E・スイトリナ(ウクライナ), 6-3, 6-2
D・チブルコワ(スロバキア) (13) ○-× J・ラーソン(スウェーデン), 6-7 (5-7), 6-2, 6-0
M・キリレンコ(ロシア) (14) ○-× C・シーパース(南アフリカ), 6-2, 6-1
R・ビンチ(イタリア) (20) ○-× U・ラドワンスカ(ポーランド), 6-1, 6-1
K・ベルテンス(オランダ) ○-× C・マーケイル(アメリカ) (21), 6-4, 4-6, 6-3
S・スティーブンス(アメリカ) ○-× F・スキアボーネ(イタリア) (22), 6-3, 3-6, 4-3
A・フラヴァコバ(チェコ共和国) ○-× K・ザコパロバ(チェコ共和国) (24), 6-4, 6-4
森田あゆみ(日本) ○-× M・ニクルスク(ルーマニア) (26), 6-3, 6-3
O・ゴヴォルツォバ(ベラルーシ) ○-× T・パスゼック(オーストリア) (29), 6-3, 6-4
J・ヤンコビッチ(セルビア) (30) ○-× K・ボンダレンコ(ウクライナ), 6-1, 6-2
E・ヴェスニナ(ロシア) ○-× S・ポン(中国) (32), 7-6 (7-5), 6-1
L・アルアバレナ(スペイン)=ベチノ ○-× S・ペア(イスラエル), 6-4, 7-6 (7-5)
V・ドゥシェヴィナ(ロシア) ○-× N・ボルネット(イタリア), 6-0, 6-3
J・コンタ(英国) ○-× T・バボス(ハンガリー), 6-2, 7-5
O・ポクコワ(ロシア) ○-× I・ファルコーニ(アメリカ), 7-6 (7-5), 6-7 (2-7), 6-3
S・ソレル=エスピノーサ(スペイン) ○-× A・クドリャフツェワ(ロシア), 6-3, 6-2
T・マレック ○-× A・アマンムラドワ(ウズベキスタン), 4-6, 6-2, 6-4
V・ウィリアムズ ○-× B・マテック, 6-3, 6-1
E・マカロバ(ロシア) ○-× E・ダニリドー(ギリシア), 6-1, 6-4
C・スアレス・ナバロ(スペイン) ○-× K・ペルバク(カザフスタン), 7-5, 1-2, 途中棄権
G・ウォスコボエワ(カザフスタン) ○-× A・ルス(オランダ), 6-1, 6-3
S・アービッドソン(スウェーデン) ○-× クルム伊達公子(日本), 6-4, 6-2
B・ヨバノフスキ(セルビア) ○-× M・バーテル(ドイツ), 4-6, 7-5, 6-2
Y・シュウェドワ(カザフスタン) ○-× V・キング(アメリカ), 6-4, 6-2
T・ピロンコバ(ブルガリア) ○-× C・ジョルジ(イタリア), 6-3, 6-4
G・アーン(ハンガリー) ○-× A・サバイ(ハンガリー), 6-4, 3-2, 途中棄権
MJ・マルチネス=サンチェス ○-× M・ルチッチ, 6-3, 7-5
(翻訳/弓削忠則)
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