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女子テニスツアーのイタリアコム・オープン（イタリア/パレルモ、賞金総額２２万ドル、クレー）は１５日、シングルス決勝が行われ、第１シードのＳ・エラーニ（イタリア）が第８シードのＢ・ザーロバ・ストリツォバ（チェコ共和国）に6-1, 6-3のストレートで快勝、優勝賞金３万７０００ドルと今季４勝目のタイトルを手に入れた。

試合を通して６度のブレークに成功するなど終始に渡って主導権を握ったエラーニは、わずか７５分で世界ランク７１位のザーロバ・ストリツォバを破り、地元でのタイトルを獲得した。

「スコアほど簡単な試合ではありませんでした。ザーロバ・ストリツォバはとても難しい対戦相手です。もし自分のプレーをしなければ、彼女の仕掛けた罠にかかってしまいます。ガードを下ろした瞬間、やられてしまいます。」

「第２セットでは何度かテンションを上げてプレーしました。試合の終わりが近づくにつれて優勢になってからは、少し力を抜いて、そして勝つことが出来ました。」

今年の全仏オープンで準優勝を飾っていたエラーニは、今大会の５試合を通して２０ゲームしか落とさず、２００８年以来となるタイトルを獲得した。

世界ランク９位のエラーニは、これでブタペスト、バルセロナ、そしてアカプルコに続く今シーズン４勝目となった。イタリア人女子選手が１シーズンに４大会でタイトルを獲得するのは、史上初の快挙となる。

「私にとって魔法の時間です。」と２５歳のエラーニ。「記録のことは狙っていませんでした。数字を見ることなく、良いプレーをすることだけを考えていました。」

「今日の試合中、今季４勝目となることは考えていませんでした。試合前に少しだけです。コートではプレーに集中していました。」

エラーニはこれからスウェーデンで行われる大会に出場した後、ロンドン五輪に向けて準備を始める。そして、その後はシーズン最終戦の出場権争いがエラーニを待ち受けている。

「難しい目標ですが、達成するために最大限の努力をします。」と、エラーニは次なる目標への意気込みを語った。