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テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、賞金総額1752万ユーロ、クレー)は大会13日目の3日、男子シングルス準決勝が行われ、第3シードのR・フェデラー(スイス)が第2シードのN・ジョコビッチ(セルビア)に7-6 (7-5), 6-3, 3-6, 7-6 (7-5)で勝利、2009年以来となる決勝進出を果たした。
2年ぶり5度目の決勝進出となったフェデラーは、決勝で第1シードのR・ナダル(スペイン)とタイトルを争うこととなった。ディフェンディング・チャンピオンであるナダルは、第3シードのA・マレー(英国)を6-4, 7-5, 6-4で破り、2年連続となる決勝進出を決めている。
ジョコビッチの連勝記録を43でストップしたフェデラーは「こういった試合のために、人生をかけて練習をしてきているんだよ。信じられないくらいのプレッシャーが彼にはかかっていたけど、本当に良いプレーをしていたよ。」と、コメントを残している。
またフェデラーは、この日が25歳の誕生日だったナダルについて「ノヴァークに今日勝ったことは、彼への良い誕生日プレゼントになったかも知れないね。なぜなら、彼はノヴァークに4連敗をしていたからね。僕はナダルとまたグランドスラムの決勝で対戦する。僕達はこのために生きているんだよ。」と、ジョークを交えながら語っている。
この日の試合でフェデラーは、ジョコビッチの41本を上回る46本もの凡ミスを犯しているが、ジョコビッチのショットを我慢強く返球し、無理な攻撃は控えて相手のミスを待った。
第1セットはお互いに2度ずつのブレークに成功するが、ともに決定的なリードを奪うことが出来ずタイブレークに突入する。そのタイブレークでは、ジョコビッチが5-4とリードしたものの、ここから3本連続でミスを犯し、フェデラーがこのセットを先取する。
「第1セットは異常だったね。」とフェデラー。「信じられないようなペースだったから、第2セットでは2人とも少し疲れてしまった。」
第2セットでは、第4ゲームでブレークに成功したフェデラーが3-1とリードすると、その後にあった9本のブレークチャンスを逃したものの、そのままサービスキープを続け2セットアップとリードを広げる。
第3セットは序盤でブレークに成功したジョコビッチが取り返し、今大会で初めてフェデラーからセットを奪う。第4セットでもジョコビッチがリードを奪い、ゲームカウント5-4でサービスゲームを迎える。
しかし、この土壇場でフェデラーがブレークバックに成功すると、このセットはタイブレークに突入。タイブレークではフェデラーが3ポイントを連取して6-3とマッチポイントを迎えると、3本目のマッチポイントでこの日18本目のサービスエースを決めてゲームセット。試合時間は3時間39分だった。
今シーズンここまで無敵を誇っていたジョコビッチを破ったフェデラーだが、決勝で対戦するナダルとは8勝16敗と負け越しており、グランドスラムの決勝では2勝6敗としている。さらに、今季はすでにナダルに2敗を喫している。
「僕が言いたかったこと、僕がネットで彼に言ったことは、彼の記録についてです。たとえ最高の記録ではないとしても、現在のテニスはとてもフィジカルでプロフェッショナルだから、彼の成し遂げたことは信じられないということだよ。」と、フェデラーは自らがストップしたジョコビッチの記録を称えた。
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