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テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、賞金総額1752万ユーロ、クレー)は大会12日目の2日、女子シングルス準決勝が行われ、第5シードのF・スキアボーネ(イタリア)が第11シードのM・バルトリ(フランス)に6-3, 6-3のストレートで勝利、2年連続となる決勝の舞台に勝ち進んだ。
今大会のディフェンディング・チャンピオンであるスキアボーネは、スピンの効いたフォアハンドと、バックハンドのスライス、さらに巧みなネットプレーを駆使してバルトリを翻弄、試合を通して22本ものウィナーを決めた。
第1セット第8ゲームでブレークに成功し、そのままセットを先取したスキアボーネだが、第2セット序盤でバルトリにブレークを許し0-2とリードされてしまう。しかし、直後の第3ゲームでブレークバックに成功すると、第2セット第6ゲームから一気に4ゲームを連取した。
「今日の観客は、マリオンと一緒で素晴らしかったです。試合の最初から最後までそうでした。私がローマでプレーしたときも同じですから。」とスキアボーネ。「だけど、今日は50人か100人くらいの私のファンに感謝したいです。ファンの前でプレーすることは、いつでも私にとって喜びですから。」
昨年の今大会では、イタリア人女性として史上初となる準決勝進出を果たしていた30歳のスキアボーネであったが、今年で2年連続となるばかりでなく、今大会での連勝記録を13まで伸ばすなど、衰えを知らない強さでここまで勝ち上がってきた。
「土曜日は、楽しみながら、呼吸しながら、全てに感謝をしながらコートに立つでしょう。私にとって、決勝進出はとても素晴らしいことですから。そしてテニスをプレーします。時々、私たちはテニスをプレーする事を忘れ、感情のままに行動してしまいます。だけど、たかがテニス、それが良いのです。」
「私が若かった頃、この大会の事を夢見ていました。だから、この大会に対する感動は、ずっと昔から続いているのです。ここに来るとき、何か特別なものを感じます。」
30代の女子選手がグランドスラム決勝に勝ち進んだのは、2005年のUSオープンでのM・ピアース(フランス)以来となる。また、30歳を越えてタイトルを獲得したのは、1990年のM・ナブラチロワ(アメリカ)が最後となる。
あと3週間で31歳の誕生日を迎えるスキアボーネは、決勝で29歳のN・リー(中国)とタイトルを争う。
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