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女子テニスツアーの最終戦であるWTAチャンピオンシップス(カタール/ドーハ、賞金総額455万ドル、ハード)は大会2日目の27日、ラウンドロビンのシングルス3試合が行われ、S・ストザー(オーストラリア)が世界ランク1位のC・ウォズニアキ(デンマーク)を6-4, 6-3のストレートで下し、準決勝進出に向けて大きく前進した。
今季の全仏オープンで準優勝していたストザーは、強力なフォアハンドと男子顔負けのサーブを有効に使い、堅実なプレーが持ち味のウォズニアキを打ち崩した。
接戦となった第1セットをフォアハンドのウィナーで奪ったストザーは、第2セット第4ゲームでブレークに成功すると、反撃を試みるウォズニアキを何とか振り切った。
「勝てて本当に嬉しいです。ここに居ることに興奮していますし、シーズンの終え方としては最高です。最後の週ですから全力を尽くしますし、その成果が出ましたからとても嬉しいです。」と語ったストザーは、これでラウンドロビン2勝目となり、マルーングループで首位に立った。
初戦でE・デメンティエワ(ロシア)に勝利していたウォズニアキは、この日の試合に勝利すれば、年度末ランキング1位の座が確約されるはずだった。しかし、この日は17本もの凡ミスを記録し、6本あったブレークチャンス全てを逃していた。
「今日はチャンスを活かせませんでした。試合には負けました。早く立ち直って、明日に備えます。」
S・ウィリアムズ(アメリカ)に代わり世界ランク1位の座を射止めたウォズニアキは、同2位のV・ズヴォナレーワ(ロシア)にその座を奪われることを気にしたことはないしている。ズヴォナレーワが1位になるためには、少なくとも今大会の決勝に進出する必要がある。
このことに関してウォズニアキは「考えてもいません。いつものように試合に臨むだけですし、勝つことしか考えていません。それ以外のことは、本当に考えていません。」と強調した。
2試合行われたホワイトグループでは、ズヴォナレーワがV・アザレンカ(ベラルーシ)を7-6 (7-4), 6-4で、K・クレイステルス(ベルギー)がJ・ヤンコビッチ(セルビア)を6-2, 6-3でそれぞれ下している。
ウィンブルドンとUSオープンで準優勝を飾っているズヴォナレーワは、第1、第2セットともにアザレンカにリードを許したものの、それぞれのセットで逆転に成功しラウンドロビン2勝目を挙げた。
「両方のセットでカムバックすることが出来て、とても満足しています。序盤でのプレーはするべきではありませんでした。彼女にリードを許しましたから。しかし、それと同時にリズムを掴むために積極的なプレーをしていましたから、リスクを伴うのは当然でしょう。」
一方のアザレンカは、試合中に犯したミスを悔やんだ。「とても接戦でしたし、チャンスもたくさんありました。とても運がなかった時もありましたが、それが試合です。良いプレーをしていたと思いますし、まだ勝ち残るチャンスはあります。」
足首の怪我のために大会出場を控えていた世界ランク4位のクレイステルスは、この日の試合が9月のUSオープン決勝以来であったが、試合開始から8ポイントを連取するなど、相変わらずの強さを見せ付けた。
「ベストのテニスではなかったけれど、勝つには十分でした。スコアほど簡単な試合ではありませんでしたが、良い判断が出来ていたと思いまし、少しだけ修正点も見つかりました。ほんの少しですが、改善する必要があります。」
2002年と2003年にツアー最終戦を連覇しているクレイステルスは、この日の試合で7本のサービスエースを決めていたが、それを上回る10本ものダブルフォルトを犯していた。
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