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男子テニスツアーのソニー・エリクソン・オープン男子(アメリカ/マイアミ、賞金総額364万5000ドル、ハード)は水曜日にシングルス1回戦がスタートし、昨年のこの大会期間中の検査でコカイン陽性反応が出たR・ガスケ(フランス)が復活を懸け登場したが、O・ロクス(ベルギー)に6-7 (2-7), 6-1, 4-6で破れ、スランプ脱出とは行かなかった。
第1セットを接戦の末に落としたガスケであったが、第2セットでは元世界ランク7位の実力を発揮してロクスを圧倒、勝敗の行方はを3セットへと持ち込む。
そのセットでは唯一訪れたブレークポイントをしっかり獲得したロクスに対し、2度あったブレークチャンスを活かすことができなかったガスケが2時間9分の接戦の末に競り負けた。今季開幕戦のシドニー大会での準優勝以降、6大会目にして1勝6敗とスランプが続く。
13本ものサービスエースを叩き出したものの、数少ないチャンスを生かしたロクスの前に敗退したガスケ。昨年の今大会は肩の怪我で欠場した彼は、ナイトクラブでキスをした女性から微量のコカインが体内に入りその後の検査で陽性反応が出てしまい、身の潔白を証明するために約4ヶ月のツアー離脱を余儀なくされていた。
「もちろん、もっと自信を付ける必要があるね。ここは自分にとって特別な場所。あの出来事を乗り越えるまでにはもうちょっと時間がいる。自分のプレーはそれほど悪くはなかった。去年は肩の怪我で出場できなかったから、こうして試合をしていること自体、去年よりは良いことさ。」と、ガスケは今の気持ちを語るとともに、前向きな思いを加えた。
勝利したロクスは、2回戦で第2シードで2007年のチャンピオンであるN・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。今大会はシード選手32人全員が1回戦を免除されており2回戦からの登場となっている。
この日、地元アメリカ勢のT・デント(アメリカ)とJ・ブレーク(アメリカ)が地元ファンの声援に応え、初戦突破を果たした。
デントは予選を勝ち上がったR・シュトラー(ドイツ)を6-1, 6-4のストレートで下して2回戦進出を決めた。デントは6本のダブルフォルトを犯すも、7本のエースを叩き出し、得意のサーブ&ボレーを見せ自身のサービスゲームでは1度もブレークを許さず、わずか61分でシュトラーを一蹴した。
この日のナイトマッチに登場したブレークは主催者推薦で出場のF・クラジノビッチを6-7 (6-8), 6-4, 6-4の逆転で退けた。ブレークは第1サーブの確率が44%と不調が響き、格下のクラジノビッチに苦戦を強いられた。しかし第2セット以降は元世界ランク4位の底力を発揮し、2時間13分でクラジノビッチを振り切り2回戦進出を決めた。
2回戦でデントは第4シードのR・ナダル(スペイン)と、ブレークは第27シードのT・ベルッチ(ブラジル)とそれぞれ対戦する。
その他の試合結果は以下の通り。
D・ヒメノ=トラバー(スペイン) ○-× A・ゴルベフ(カザフスタン), 6-3, 6-4
I・アンドレエフ(ロシア) ○-× X・マリス(ベルギー), 6-4, 6-4
I・マルチェンコ(ウクライナ) ○-× P・H・マチュー(フランス), 6-3, 7-6 (7-3)
M・ラッセル(アメリカ) ○-× D・イストミン(ウズベキスタン), 7-6 (7-5), 6-4
M・ロドラ(フランス) ○-× R・ハリソン(アメリカ), 6-2, 6-2
J・シャーディ(フランス) ○-× M・アンチッチ(クロアチア), 6-4, 6-4
D・ナルバンディアン(アルゼンチン) ○-× L・クボット(ポーランド), 6-3, 6-2
D・ケレラー(オーストリア) ○-× C・ロクス(ベルギー), 4-6, 6-3, 6-2
S・スタコフスキ(ウクライナ) ○-× J・ハジェク(チェコ共和国), 6-3, 5-7, 7-5
E・シュワンク(アルゼンチン) ○-× M・ジケル(フランス), 4-3, 途中棄権
F・マイヤー(ドイツ) ○-× M・キウディネッリ(スイス), 7-6 (7-2), 1-6, 6-2
B・ベッカー(ドイツ) ○-× S・グロイル(ドイツ), 6-3, 6-2
G・ガルシア=ロペス(スペイン) ○-× A・クレマン(フランス), 7-6 (7-4), 6-2
今大会の優勝賞金は60万5500ドル。
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