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今季限りでの引退を表明しているF・サントロ(フランス)は、地元での最後のグランドスラムに臨む。4大大会最多出場記録を誇るサントロは、今週の日曜日から開催される全仏オープンへ出場することで、その記録を67回に伸ばすこととなる。
今回で全仏オープンへの出場が実に20回目となるサントロは「最後のローランギャロス、最後のシーズン、これまでのページに幕を閉じる気分さ。20回もの出場には、計り知れない満足感で満たされている。ここまで出来るとは想像もしていなかった。」と思い出と今の気持ちを語る36歳のサントロ。
177cmで74kgと、決して体格に恵まれたわけではなかった彼は、その柔軟性と頭脳を使ったテニスで、パワーテニスで向かってくる多くの敵と戦ってきた。多彩な技術を駆使するプレースタイルから“マジシャン”の愛称で知られる彼は、2001年同大会の3回戦が、一番の思い出だと言う。
当時世界ランク2位で193cmの体格を誇るM・サフィン(ロシア)に、セットカウント2-1とリードしながらも疲労の色が隠せず続く第4セットは0-6で落とし試合は最終セットへもつれ込んだ。そこから立ち直った彼は、第5セットを6-1で勝ち取り勝利を掴んだ。
「疲れ過ぎていて、第4セットの最初の2ポイントの後は、何もできなかった。とにかく休みたかったんだ。そのセットは無理をせず相手に渡すことが最善策だと思ったのさ。もちろん、最後には何が起こるか何て、分からなかったけどね。」と、その試合も彼の作戦勝ちとなった。
それとは逆に、最悪思い出と語るのは1993年の1回戦で、松岡修造(日本)に敗れた試合だったと言う。
「当時自分は世界ランク21位で、すごく調子が良かったんだ。でも、1回戦に臨んだときは、試合中に感じたストレスに我慢ができなかったんだ。今ではそんなプレッシャーを感じることはないけどね。」と、若かりし頃の苦い思い出もあった。
1989年、若干16歳の時が全仏オープン本戦初出場だった。1回戦では逆転で敗退を喫したが、その後出場したジュニア大会では見事優勝を飾った。トップ選手としては珍しい、フォアもバックも両手打ちの彼は、テクニックと戦術を使って長いプロテニス人生を送っているため、多くの現役選手のファンも持っている。
A・マレー(英国)は好きな選手につねにサントロを上げるほどで、R・フェデラー(スイス)やP・サンプラス(アメリカ)も彼を尊敬している。
「現役を続けてと言う選手ばかりに会うけど、もう気持ちは明らかさ。今年で辞めることは変わらない。マレーが、好きな選手として自分の名をあげてくれるのはとても光栄なことさ。彼は1987年生まれで、彼が歩き始めた頃にジュニアのタイトルを獲得したんだ。」
そして「目標は1回戦を突破することさ。そして最高の試合をして負けること。最悪なのはひどい試合をしてしまうことだね。」最後の大会へ向けて、自分に言い聞かせていた。
今年は自分が負けた後も、その後の試合結果を追うつもりでいると語るサントロ。親交の厚いフェデラーには、大会4連覇中で世界ランク1位のR・ナダル(スペイン)を最終的に下して、念願の全仏のタイトルを獲得して欲しいと語る。
「もし彼がそれを達成できたら、彼と同じくらい自分も嬉しいね。」と、自身の勝利と同等に、親しい友人の勝利も願っていた。
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