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アラブ首長国連邦の首都はアブダビで行われている男子トップ選手6人によるエキシビションの『キャピタラ・ワールド・テニス・チャンピオンシップ(Capitala World Tennis Championship)』は2日に準決勝が行われ、世界ランク4位のA・マレー(英国)が同2位で第2シードのR・フェデラー(スイス)を4-6, 6-2, 7-6 (8-6)の逆転で下し、決勝へ進出した。
大会初日の1日に同10位のJ・ブレーク(アメリカ)を6-2, 6-2で下して準決勝進出を決めたマレーは、この日は出だしでいきなりフェデラーに3-0とリードを許し苦しい展開だった。第5ゲームでブレーク・バックに成功したマレーだったが、第10ゲームではダブルフォルトでフェデラーに第1セットを謙譲してしまった。
第2セットは集中力を高めたマレーが6-2で取り返し試合はファイナル・セットへ。第3セットは、勢いそのままにマレーが4-1とリードしたが、突然別人のようになったフェデラーが、わずか9分で4ゲームを奪い返し試合はタイブレークへともつれた。
タイブレークでは先にミスの出たフェデラーに対しマレーが6-3とマッチ・ポイントを握る。しかし再びテンションを高めたフェデラーが3ポイントを奪い6-6へと追いつくが巻き返しはそこまで。続く2ポイントもフェデラーのミスに助けられ、マレーが勝利を手にした。
これでフェデラーとの対戦を3連勝としたマレーは「ロジャー(フェデラー)と対戦する時は常にチャレンジなんだ。ここ何度かは勝つことができたけど、最高の舞台(2008年全米オープン決勝戦)では、コテンパンにやられている。だからいつか、グランドスラムの舞台で勝利を獲得したいね。」と、試合後に語っていた。
2009年のシーズンについては「世界のナンバー1選手になるのは素晴らしいことだけど、今の一番のゴールはグランドスラムでの優勝さ。全豪オープンではそのチャンスが高いって感じているよ。だからその目標への準備としては、今日の勝利は大きかったね。」と、抱負を語っていた。
フェデラーは「いい形で2009年のシーズンをスタートできたよ。ただ勝利には恵まれなかったけどね。アンディ(マレー)は、そても良いテニスをしていた。去年の終盤からの好調を持続しているようだね。」と、マレーを称賛しつつも、自身のプレーには満足げだった。
もう1つの準決勝では、世界ランク1位で第1シードのR・ナダル(スペイン)が同5位のN・ダビデンコ(ロシア)を6-2, 6-3のストレートで退け決勝進出を決めた。前日にはダビデンコが同8位のA・ロディック(アメリカ)を6-4, 6-4で下していた。(第1シードのナダルと第2シードのフェデラーは準々決勝が免除され準決勝からの登場)
第1セットの第1ゲームでいきなりダビデンコがナダルのサーブをブレークしたが、第4ゲームにはナダルがブレークバックで追いつく。すると第6ゲームでも再びブレークを奪ったナダルがリードし、第8ゲームでもダビデンコのサーブをブレークし、そのセットを6-2で先取した。
第2セットはお互いサービス・キープが続いたが第6ゲームでナダルがダビデンコのサーブをブレークし、4-2とリード。その後もしっかりサーブをキープし、このセットも6-3で奪ったナダルが、セット・カウント2-0で今季最初の試合を白星で飾った。
「ここ2ヶ月以上試合に出ていなかったから、自分のテニスの向上に努力してきたんだ。だから今日のプレーには満足しているよ。このまま良い形で2009年を送れるようにしたいよ。」と、ナダルは久しぶりの試合にも手ごたえを感じていた。
加えて「今の目標は、去年の自分より良い選手になることなんだ。進化し続けたい。今自分がいる場所(世界ランク1位)はもちろん好きだし、1日でも長くこの場をキープしたいね。」と、今シーズンの抱負を語った。
最終日の3日に行われる決勝戦は、ナダルとマレーの戦いとなる。勝者は優勝賞金として、25万ドルを獲得する。決勝戦は現地時間午後5時(日本時間午後10時)から開始される。
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