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王者は正式なスランプ 全仏へ暗雲漂うフェデラー
ロジャー・フェデラー（スイス）の敗戦を、ＡＰ通信はこう切り出した。「フェデラーは正式にスランプ状態にある」
男子テニスの世界王者がまた敗れた。１０日のイタリア国際選手権（ローマ）シングルス３回戦。相手のフィリッポ・ボランドリ（イタリア）は主催者推薦だった。しかし、世界ランキング５３位の伏兵から１セットも奪えなかった。
３月、米国の大会でギジェルモ・カナス（アルゼンチン）に２連敗し、４月にはモナコでの大会でラファエル・ナダル（スペイン）に敗れた。出場４大会連続でタイトルに見放されたのは、２００４年２月に世界ナンバーワンになって以来初めて。スランプは深刻になりつつある。
ローマは、２７日に開幕する全仏オープンへの最も重要な前哨戦だ。４大タイトルで唯一手に入れていない全仏へ、暗雲が漂う。苦手のクレーコート克服へ、ローマへ開幕１週間も前に入って練習を積んできたのに、サーブの確率が悪く、フォアハンドでもミスを重ねた。「何が悪かったのか分からない。試合コートでなく練習コートに戻る必要がある」。土のコートに慣れるしかない、との見解だろう。（共同）
（2007年5月11日15時56分）
前年王者に完勝で決勝進出 
