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(オーストラリア、メルボルン)
全豪オープン初日、ロッド・レーバー・アリーナのナイトセッションに、昨年女子シングルス覇者のS・ウィリアムズ(アメリカ)が登場した。セリーナは苦戦しながらも、新鋭N・リー(中国)を6-3, 6-7(1),6-2のフルセットで下し、二連覇へ向けて発進した。
セリーナは昨年の全豪オープンを制した後、足首と膝の負傷のためシーズンを通して僅か23試合しかこなしておらず、その大半を棒に振ることとなった。今大会も、直前まで出場できるかどうか疑問符が付いた状態だっただけに、この日はどこまでセリーナの怪我と試合勘が戻っているかに注目が集まった。
まず第1セットはもたついたスタートながら、リーのダブルフォールトにも助けられセリーナがブレイクに成功し先にセットを奪う。しかし、第2セットに入ると一転してリーがセリーナを振り回し始め、タイブレイクの末にセットを奪い返す。しかし経験に勝るセリーナは、最終セットに入ると再び落ち着きを取り戻し粘るリーを振り切り初戦突破を決めた。試合中も、肩で息をするほど疲労の色が見えていたセリーナは、明らかに調整不足な様子で、第2セットの乱調についても、「あの時は、何一つやるべきことが何も出来ていなかったの。」と振り返っていた。
姉のV・ウィリアムズ(アメリカ)がまさかの初戦敗退を喫した直後ということもあり、セリーナは試合中、息が詰まりそうだったと語っていた。「皆そういう状況ってあるでしょ。今日の試合は本当に窒息しそうだったわ。」セリーナが、順調に勝ちあがって行けば、昨年準決勝で倒したM・シャラポワ(ロシア)と4回戦で顔を合わせることになる。
またこの日、セリーナ戦に続き、男子シングルス1回戦のA・ロディック(アメリカ)対M・ラマー戦がナイトセッションで行われた。R・ナダル(スペイン)の棄権により繰上げで第2シードのスポットを手にしたロディックだが、この日、序盤こそなかなか調子が上がらなかったものの、効果的にサービスエースを決めてゲームの主導権を握ると、最後までラマーに流れを渡すことなく、6-4, 6-2, 6-2のストレートで試合を制し初戦突破を決めた。
明日、大会2日目の男女シングルス1回戦には、男子トップシードのR・フェデラー(スイス)はじめ、女子ではK・クレイステルス(ベルギー)、A・モレスモ(フランス)らが登場する。また日本勢では、浅越 しのぶ(日本)、中村 藍子(日本)、藤原 里華(日本)の3人が2回戦進出をかけて初戦を迎える。
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