男子テニスで元世界ランク13位のN・キリオス(オーストラリア)は15日に自身のSNSを更新し、世界ランク1位のJ・シナー(イタリア)が禁止薬物の陽性により3ヵ月の出場停止処分を受けたことについて意見を述べた。
>>【徹底解説】シナー禁止薬物騒動<<
世界アンチ・ドーピング機構(WADA)はこの日、世界ランク1位のシナーが3ヵ月の出場停止期間を受け入れることで合意したと発表。
昨年8月、国際テニス インテグリティ・エージェンシー(ITIA)は3月に実施された2度の検査で使用が禁止されている薬物のクロステボルがシナーから低濃度で検出されたと発表。
しかし、通常は禁止薬物が検出された時点で暫定的に出場停止処分となるものの、選手には異議を申し立て出場停止処分を解除する権利があり、シナーはこの申し立てを行い、その後の調査で意図せずして皮膚から体内に禁止薬物が取り込まれたことが認められた。
そして、シナーには過失や怠慢がなかったことが認められ、調査後に出場停止処分は下されなかった。
この決定に対して昨年10月にWADAがシナー、ITIA、国際テニス連盟(ITF)を相手に上訴。WADAはシナーに1~2年の出場停止処分を求め、審理が今年4月16日と17日に行われる予定となっていた。
しかし15日に事態は一転。WADAは3ヵ月の出場停止処分が適切だと発表。シナーがこの処分を受け入れたことで上訴は取り下げられ、シナーの処分が決定した。
シナーの出場停止期間は2025年2月9日から2025年5月4日までの3ヵ月間となる。
この処分に対し、過去に故意でない違反でもより重い処分を受けた選手がいたことから様々な意見が上がっている。
肯定的な意見としては、今まで故意でない違反を犯した選手に対しても数年単位の出場停止処分が下ることが多かったが、そもそも今までのこれらの処分が公平感を欠いており、今回のシナーの処分が妥当で、今後はシナーの件が故意でない違反を犯した選手に対して妥当な処分が下る前例となり、選手にとってより良い制度となるというものなどがある。
一方、やはり過去の事例と比較し不公平感があるという意見も多い。
シナーの事件が発覚して以降、一貫して否定的な意見を述べてきたキリオスもその1人だ。
この日、キリオスは自身のXとインスタグラムのストーリーズ(24時間で消える投稿)を更新した。
・Xの投稿
WADAは1~2年の出場停止処分になるだろうと発表していた。明らかにシナーのチームは、3ヵ月の出場停止処分となるために全力を尽くした。タイトルも賞金も失わずに。有罪か無罪か?テニス界にとって悲しい日だ。テニス界に公平性は存在しない。
・ストーリーズの投稿
未来のテニス選手たちへ
今日以降は「知らずに」するドーピングが許される… 陽性反応が出たら調査をすべてクリアして、都合の良い3ヵ月の出場停止で済ませ、賞金もタイトルも剥奪されずにプレーを続けることができる。
7歳の頃からこのスポーツをやってきた僕にとっては悲しい日だ。怪我に次ぐ怪我と戦い、このスポーツに多大な貢献をしてきた。このスポーツをする子供たちが正しいやり方をしてくれることを祈る。
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