IPTL2015

IPTL2015特集 コラム

コラム

美人揃いで有名なテニス界においても「妖精」の愛称を持つ選手は数少ないが、そのうち2人が"ジャパンウォーリアーズ"に名を連ねるのだから、日本のファンは幸福だ。妖精の一人は、マリア・シャラポワ。グランドスラム5回優勝の記録と共に、ゴージャスな美貌を誇る。もう一人は、ダニエラ・ハンチュコワ。ツアー通算16勝、最高ランキング5位の実績のみならず、まるでアニメから抜け出たような八頭身のスタイルと可憐な容姿で、たちまち世の男性陣を虜にした。 その2人の"妖精"が揃って日本チームに名を連ねたのは、両者ともに日本とは運命的な縁があるから。ハンチュコワは、日本の元エース杉山愛の親友であり、かけがえのないダブルスパートナーでもあった。残念ながら四大大会タイトルには手が届かなかったが、全豪と全仏の2大会で準優勝。ツアーでは3大会でトロフィーを掲げている。 シャラポワにとっても日本は、忘れがたい思い出の地だ。何といっても彼女がプロ初優勝したのは、群馬のITF1万ドル。奇しくもこの大会中に、15歳の誕生日も迎えている。 容姿は華麗ながら、宿る魂はウォーリア―(=戦士)――。美しくも強い妖精たちが、この冬、日本で躍動する。
写真 / Images Courtesy: Getty Images | Ella Ling | Corinne Dubreuil | VIPCOMM

内田暁(うちだ・あかつき)

フリーランスライター。ロサンゼルスでの滞在経験をきっかけにフリーに転身し、現地にてテニス、総合格闘技、アメリカンフットボール等の取材・執筆を開始。帰国後はテニス専門誌『スマッシュ』を中心に、スポーツ専門サイト『スポーツナビ』や『スポルティーバ』に、主にテニス関連記事を寄稿している。2006年からテニス四大大会等の取材を始め、錦織圭は、ロサンゼルス在住時の2007年から取材。 著書に、「錦織圭 リターンゲーム」(学研プラス)。

→書籍:錦織圭 リターンゲーム 世界に挑む9387日の軌跡