IPTL2015

IPTL2015特集 コラム

コラム

「スターたちの夢の競演!」と言うと手垢にみれた言い回しだが、IPTLを表現するのに、これ以上相応しい言葉も無いだろう。昨年大盛況で終えたこのイベントの魅力を何より端的に表していたのが、スター選手が仲間の勝利に一喜一憂し、オフコートでは揃ってセルフィを撮る和気あいあいとした姿。そう、IPTLの魅力は単なる"共演"ではなく、チーム戦ゆえの一体感やチームワークにこそあるのだ。 独自のフォーマットを採用しているIPTLでは、各チームが男女シングルスや混合ダブルスの計5試合(=5セット)を戦い、総獲得ゲーム数で勝敗が決する。つまりは自分が落とした1つのゲームが、チームの勝敗を大きく左右しかねない。さらには、1試合に1回だけ使用できるポイント倍増権利"パワー・ポイント"をどこで使うかも、チームの命運を分ける重要な鍵。 日頃は孤独に戦うテニス選手たちは、団体戦となると普段と異なる顔を見せるもの。仲間の声援や祝福を受けて見せる笑顔、過剰なプレッシャーに引きつる表情、そしてチームメイトからの非難の声に、頭を抱えてこぼす涙……!? きっとあなたは、あのプレーヤーたちの新たな一面を目撃する!

内田暁(うちだ・あかつき)

フリーランスライター。ロサンゼルスでの滞在経験をきっかけにフリーに転身し、現地にてテニス、総合格闘技、アメリカンフットボール等の取材・執筆を開始。帰国後はテニス専門誌『スマッシュ』を中心に、スポーツ専門サイト『スポーツナビ』や『スポルティーバ』に、主にテニス関連記事を寄稿している。2006年からテニス四大大会等の取材を始め、錦織圭は、ロサンゼルス在住時の2007年から取材。 著書に、「錦織圭 リターンゲーム」(学研プラス)。

→書籍:錦織圭 リターンゲーム 世界に挑む9387日の軌跡