インターナショナルプレミアテニスリーグ(以下IPTL)では、観客が、よりテニス観戦を楽しめるように、独自のルールを採用している。
試合は、各セット6ゲーム先取で、5セットマッチで行われる。それぞれのセットで、男子シングルス、女子シングルス、男子ダブルス、ミックスダブルス、男子レジェンドシングルスがプレーされて(試合によって順番は違う)、試合の勝敗は、5セットで獲得したゲーム数の合計によって決する。
各セットでゲーム数が5-5の時は、5分間でより多くポイントを奪った選手がセットを取る「シュートアウト」(5分時に同点の場合は、次のポイントを奪った選手がセットを取る)。5セット終了時に、同ゲーム数の場合は、7分間でより多くのポイントを奪ったチームが勝利を手にする「スーパー・シュートアウト」。サーブでのポイント間は20秒(20秒以内に打たないと、相手に1ポイント入る)、セット間は3分、それぞれタイムリミットがある「ショット・クロック」。各セットに1回だけ使えて、ポイントが倍になる「パワー・ポイント」。このようなIPTL独自のルールが、さらにテニス観戦を楽しませ、よりスリリングなものにしてくれるだろう。
写真/Images Courtesy: Getty Images | Ella Ling | Corinne Dubreuil | VIPCOMM
神 仁司(こう ひとし)
ITWA国際テニスライター協会のメンバー。テニス専門誌の記者を経てフリーに。数々の海外大会を取材し、多数のテニス選手へのインタビュー取材をしている。国際テニスの殿堂の審査員。ラジオでは、スポーツコメンテーターも務める。著書に、「錦織圭15-0」(実業之日本社)、「STEP ~森田あゆみ、トップへの階段」(出版芸術社)。
→書籍:STEP 森田あゆみ、トップへの階段