男子テニスのアビエルト・メキシカーノ・テルセル・HSBC(メキシコ/アカプルコ、ハード、ATP500)は2月29日、シングルス準々決勝が行われ、第2シードの
H・ルーネ(デンマーク)が世界ランク58位の
D・ケプファー(ドイツ)を7-6 (7-2), 7-6 (7-0)のストレートで破り、「ATP500」大会では通算5度目のベスト4進出を果たした。なお、ルーネはこれまでドイツ人に敗れておらず、これで6戦全勝とした。
>>ルーネ、デ ミノーらアカプルコ組合せ<<世界ランク7位で20歳のルーネは今季開幕戦となった1月のブリスベン国際(オーストラリア/ブリスベン、ハード、ATP250)で準優勝するも続く全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)では左膝を痛めたこともあり2回戦敗退。その後、南フランス・オープン(フランス/モンペリエ、室内ハード、ATP250)では4強入り、前週のABNアムロ世界テニス・トーナメント(オランダ/ロッテルダム、室内ハード、ATP500)では2回戦敗退となった。
そして今月21日、ルーネは以前コーチを務めていたパトリック・ムラトグルーと再びコーチ関係を結んだと発表。アビエルト・メキシカーノ・テルセル・HSBCが再タッグ後の初戦となると1回戦では世界ランク122位の
M・モウ(アメリカ)、2回戦では予選を勝ち上がった同93位の
A・コバチェビッチ(アメリカ)を下し8強入りした。
迎えた準々決勝の第1セット、ルーネは第4ゲームでブレークに成功するも直後の第5ゲームでブレークバックを許す。第6ゲームで2度目のブレークを奪うもサービング・フォー・ザ・セットとなった第9ゲーム、1度のセットポイントを逃すとケプファーに3度のブレークポイントを握られる。
最後はルーネのフォアハンドショットが大きく外れブレークバックを許しタイブレークに突入。それでもアグレッシブなプレーを続けたルーネが2度のミニブレークを奪い先行する。
続く第2セット、ルーネは第9ゲームでブレークチャンスを握ると深いフォアハンドショットをケプファーが返球できずブレークに成功。しかし、サービング・フォー・ザ・マッチとなった第10ゲームをキープできず、最後はボレーをネットにかけブレークバックを許す。その後の2ゲームは互いにサービスキープし再びタイブレークへ。
1ポイント目から粘りのプレーを見せミニブレークに成功したルーネは勢いのままに7ポイントを連取。最後は強烈なサービスエースを叩きこみ1時間59分で勝利した。
この勝利でルーネはドイツ人に対し6戦全勝。また、「ATP500」大会においては2022年のスイス・インドア・バーゼル(スイス/バーゼル、室内ハード、ATP500)、2023年のアビエルト・メキシカーノ・テルセル・HSBC、ロンドン・クイーンズ・クラブ(イギリス/ロンドン、芝、 ATP500)、スイス・インドア・バーゼルに次ぐ5度目の4強入りとなった。
勝利したルーネは準決勝で第6シードの
C・ルード(ノルウェー)と対戦する。ルードは準々決勝で世界ランク17位の
B・シェルトン(アメリカ)を6-7 (7-9), 6-4, 6-4の逆転で下しての勝ち上がり。
同日には第3シードの
A・デ ミノー(オーストラリア)と世界ランク50位の
J・ドレイパー(イギリス)が4強に駒を進めた。
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