男子テニスの最終戦Nitto ATPファイナルズ（イタリア/トリノ、室内ハード）は１６日、シングルスグリーングループ第３戦が行われ、第１シードのＮ・ジョコビッチ（セルビア）が第９シードのＨ・フルカチュ（ポーランド）を7-6 (7-1), 4-6, 6-1のフルセットで破り、予選ラウンドロビン２勝１敗でベスト４進出を果たした。試合後、ジョコビッチは復帰に向けて前進している元世界ランク１位のＲ・ナダル（スペイン）について言及した。

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Nitto ATPファイナルズは今季の獲得ポイント上位８選手が出場するシーズン最後の大会。８選手が４名ずつに分かれ予選ラウンドロビンを戦い、各グループの上位２名が準決勝に駒を進める。

世界ランク１位のジョコビッチは第３戦で対戦予定だった第６シードのＳ・チチパス（ギリシャ）が第２戦で大会を棄権したため代替選手として控えていた同９位のフルカチュと対戦することとなった。

この試合の第１セット、サービスキープを続けタイブレークに突入。鋭いリターンを返し安定したプレーを続けたジョコビッチが6-0と一気にリードを広げ先行する。しかし、第２セット、ジョコビッチは第５ゲームでブレークを許すとその後ブレークを返せず、１セットオールに追いつかれる。

それでもファイナルセット、ジョコビッチはフルカチュにブレークポイントを与えず、リターンゲームではセカンドサービスを逃がさずポイントを重ね２度のブレークに成功。試合を通し２４本のサービスエースを決められるも２時間５分の熱戦を制した。

男子プロテニス協会のATPは公式サイトにジョコビッチのコメントを掲載。１５日に復帰について前進していると明かしたナダルについて次のように言及した。

「このスポーツにとって、ナダルと僕の試合がもう１回あるという可能性が残されているのはいいことだと思う。彼とはこのスポーツにおいて最大のライバル関係だからね。そうなることを願っているよ。彼は偉大な戦士。決して諦めない人だよ。あれだけの怪我をしても彼は進み続ける。それは間違いなく、尊敬すべき点であり、精神を賞賛すべきだね。テニス界にとって、彼が戻ってくることは素晴らしいニュースであることは間違いないよ」

なお、ジョコビッチは最終戦Nitto ATPファイナルズのグリーングループを２位で通過。予選全勝を飾った第４シードのＪ・シナー（イタリア）が１位でイタリア人選手史上初の準決勝進出を決めた。

＜Nitto ATPファイナルズの組合せ＞

【グリーングループ】
1位 Ｊ・シナー：３勝０敗
2位 Ｎ・ジョコビッチ：２勝１敗
3位 Ｈ・ルーネ（デンマーク）：１勝２敗
4位 Ｈ・フルカチュ ０勝１敗
5位 Ｓ・チチパス：０勝２敗

【レッドグループ】
Ｄ・メドベージェフ：２勝０敗
Ａ・ズベレフ（ドイツ）：１勝１敗
Ｃ・アルカラス（スペイン）：１勝１敗
Ａ・ルブレフ：０勝２敗

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