政府は3日、1月に現役を引退した車いすテニス元世界ランク1位の
国枝慎吾に国民栄誉賞を授与することを正式に決定した。パラリンピック選手としては初受賞となる。
38歳の国枝は現役時代、グランドスラムの車いすテニス部門で男子歴代最多となる50回(シングルス28回、ダブルス22回)の優勝を記録。さらに2021年の東京パラリンピック(日本/東京、ハード)で金メダルを獲得、昨年7月にはウインブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)で念願のシングルス優勝を果たし、四大大会とパラリンピックを制覇する生涯ゴールデンスラムを達成した。
また、パラリンピックではシングルスで金メダルを3個、ダブルスで1個獲得。2004年のアテネ大会から2021年の東京大会の5大会で連続のメダル獲得を成し遂げている。
国枝は1月22日に自身のSNSを通じて現役引退を発表。その後、先月3日に松野内閣官房長官が会見で、国枝に国民栄誉賞の授与を検討していることを明らかにしていた。
国民栄誉賞の授与は3月17日に首相官邸で行われる予定。
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