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今大会で引退 奈良が初戦突破

奈良くるみ
奈良くるみ
画像提供: tennis365.net
女子テニスの東レ パン パシフィック オープンテニス(日本/東京、ハード、WTA500)は17日に予選1回戦が行われ、今大会限りで現役引退を発表している予選第7シードで世界ランク238位の奈良くるみがダブルス世界ランク10位のN・メリチャー マルチネス(アメリカ)を6-0, 6-3のストレートで破り、予選決勝へ駒を進めた。

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元世界ランク32位の奈良は2014年のリオ・オープン女子(ブラジル/リオデジャネイロ、クレー、WTA250)でツアー初優勝。今季はITF大会を中心にプレーし、6月のW25チャンウォン(韓国/チャンウォン、ハード、ITF)でタイトルを獲得した。

奈良は今月7日に今大会限りで現役生活に終止符を打つことを発表。「私は東レパンパシフィックオープンを最後に、現役を引退することになりました。3歳から始まった私のテニス人生。振り返っても、一つの悔いもなく選手生活を去れることに、私自身驚いています。全ての力を出し切って引退できることを、幸せに思います」


奈良くるみ[tennis365.net]

奈良は試合後の記者会見で「いつも通りに試合に入ろうと思って臨みましたけど、試合に入る前にちょっとこみ上げてくるものがあったので、大丈夫かなと不安になりましたけど。ここ数日調子良くできていたので、そのプレーが今日もできたのはすごく良かったですし、何より勝利してもう1試合明日につなげられたことが良かったと思います」と試合を振り返った。

また引退を決意した理由については「ふと、今シーズンで(現役生活を)やめることが私にとって良い道だと感じる瞬間があった」と語った。

「フィジカル的にもツアーを1年間回って戦う世界なので、それを考えた時にフィジカル的な部分から精神的な部分も衰えてくると思ってますし、そういったところが引退に繋がったんだと思います。けれども今回は、ふとした瞬間に今シーズンで終わることが自分にとって良い道だなと。あまり深く考えた結果というよりは、フィーリングでそうなったかなと思います」

奈良は予選決勝で、予選第5シードで世界ランク222位のI・シニコワ(ブルガリア)と対戦する。

同日に行われた予選1回戦では、坂詰姫野が松田鈴子との日本人対決を制して予選決勝へ進出。瀬間詠里花穂積絵莉、石井さやかは予選1回戦で敗れた。

日本勢では、第9シードの岡村恭香柴原瑛菜華谷和生村松千裕西郷里奈荒川晴菜が初戦に臨む。

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