女子テニスの東レ パン パシフィック オープンテニストーナメント2017(東京/有明コロシアム、ハード、プレミア)は20日、ダブルス1回戦が行われ、第1シードを破る番狂わせを起こした
奈良くるみ/
尾崎里紗組は、試合後の会見で「ちょっとびっくり」と心境を明かした。
>>東レPPO 対戦表<<この日、第1シードのチャン・ハオチン(台湾)/
チャン・ユンジャン(台湾)組と対戦した奈良/ 尾崎組は、接戦の末に第1セットを先取。しかし、続く第2セットを落として10ポイントマッチ・タイブレークへ突入。その後も粘り強くプレーを続け、最後は相手のダブルフォルトでゲームセット。7-6 (10-8), 1-6, [13-11]のフルセットで勝利を手にした。
奈良は「まさか勝てると思って試合に臨んでいなかった。いい試合が出来たらな、ゲーム取りたいなくらいで入っていた。皆さんが応援してくれたので、その中で勝ててすごく嬉しいです」と振り返り、続けて尾崎も「勝ちにはいっていたんですけど、お互いシングルスメインでダブルスはあまり出ていなかったので、このような大きな大会で第1シードに勝てて嬉しく思っています」と語った。
奈良は、今年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)2回戦で元世界ランク2位の
S・クズネツォワ(ロシア)を破る金星をあげ、尾崎は同じく全米オープンで念願のグランドスラム初勝利を飾るなど、シングルスで好調な結果を残している両者。
今回のダブルスでは、お互いシングルスでの経験をもとに「出来るだけスローペースで上の空間を使って、最後にドライブボレーで仕留めれるように」プレーしたことが勝利を掴んだ要因だと話していた。
また、ギリギリの試合展開でプレッシャーも感じていたようだが、尾崎が「いつも遠征で一緒になって練習とかもしてもらっているんですけど、今日は思い切って行こうとかしか掛け声はなかった。笑」と話すと、奈良は「緊迫した状況になるにつれて、里紗の目がどんどん焦点が合わなくなってきて、話を聞かなくなった。笑」と返し、仲の良さが窺えた。
「絵莉(穂積)や未唯(加藤)など同期の結果に続いていきたい」と語った尾崎と奈良は、準々決勝で
D・ガブリロワ(オーストラリア)/
D・カサキナ(ロシア)組と対戦する。
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