（ポーランド、ソポット）
オレンジ・プロコム・オープン（旧称イデア・プロコム・オープン、賞金総額４０万４千ユーロ、クレー）は、火曜日に残りのシングルス１回戦などが行われ、この日出場したシード選手は全て勝利を上げる１日となった。
クレーを得意とするＧ・ガウディオ（アルゼンチン）（２３歳）は第３シードで出場、この日の１回戦ではＢ・パシャンスキ（セルビア）に6-1, 6-7(4-7), 6-4と接戦を強いられる不安定な展開ながら、辛くも２回戦へ進出を果たした。
ランキング７７位のパシャンスキは、今季これまでの成績は９勝１９敗と決して好調とは言えないが、第２セットで流れを掴み、第３セットも２－０とリードした。しかしガウディオもそこは２００４年全仏オープン覇者の底力で、続く５ゲームを連取するとリズムを取り戻し勝利を手にした。２回戦ではＯ・マラチ（オーストリア）と顔を合わせる。ランキング２０位のガウディオだが、今シーズンはまだタイトル獲得には至っておらず初優勝を狙っている。
第２シードのＴ・ロブレド（スペイン）は、昨日から順延となった１回戦を7-6(7-5), 3-6, 6-4でＩ・ミナール（チェコ共和国）を振り切り２回戦進出を決めた。昨日は第２セットの第１ゲームをミナールが取ったところで、日没のため中断されていた。第２セットを奪い返したミナールだが、この負けで今季ＡＴＰレベルでの成績も１勝１４敗とさらに大きく負け越した。ロブレドは２回戦ではＦ・マイヤー（ドイツ）と対戦する。
第５シードのＪ・Ｉ・チェラ（アルゼンチン）は予選上がりのＡ・ガルシア（チリ）を6-3, 6-2と危なげなく退け２回戦へ進んだ。チェラは２回戦でも予選勝者のＭ・バッサロ＝アルグエッロと対戦する。バッサロ＝アルグエッロは、この日の１回戦を6-4, 2-0とリードしたところで、対戦相手のＭ・ダニエル（ブラジル）が腰の痛みを訴え棄権したための勝利だった。また、第７シードのＦ・ボランドリ（イタリア）も予選勝者のＤ・ヒメノ＝トラバーを6-4, 6-1と一蹴し、Ｍ・サバレタ（アルゼンチン）を7-6(7-4), 7-5で下したＧ・ガルシア＝ロペスを２回戦で迎え撃つ。
その他の試合では、Ｊ・モナコ（アルゼンチン）がＪ・メルツァー（オーストリア）を2-6, 7-6(7-2), 6-4の逆転で破り、２回戦ではトップ・シードのＮ・ダビデンコ（ロシア）と対戦する。ダビデンコは月曜日に行われた１回戦で、Ｃ・ロクス（ベルギー）にわずか３ゲームしか与えない完璧な試合を行っていた。
昨年優勝したＧ・モンフィス（フランス）は今年は出場を見送っている。モンフィスはウィンブルドンの１回戦でＩ・クニツィン（ロシア）に敗れてから背中を傷めており、その後大会には出場していない。
（2006年8月2日7時49分）
ダニエル太郎 3年連続本戦入り 
