（イギリス、ロンドン）
ウィンブルドン前哨戦のステラ・アルトワ選手権（賞金総額８０万ドル）は水曜日、全仏２連覇を達成したＲ・ナダル（スペイン）が登場し会場を沸かせた。
トップ・シードとして出場したナダルは、なれない芝に手こずりＭ・フィッシュ（アメリカ）相手に苦戦を強いられるも7-6(7-1), 6-1のストレートで勝利し、３回戦進出を決めた。ナダルの次の対戦相手は、リー・ヒュンタクを6-2, 5-7, 6-4で破ったＦ・ベルダスコ（スペイン）。フィッシュを含む６選手は、前日の雨の影響でこの日２試合を行うハードスケジュールとなり、フィッシュはナダル戦に先立って１回戦で主催者推薦のＪ・ベイカー（英国）を6-1, 6-3で下していた。
今大会４連覇を狙うＡ・ロディック（アメリカ）もこの日２回戦に登場。全仏オープンでは、左足首の捻挫から途中棄権を余儀なくされたロディックだったが、未だ調子は戻っていないようで、この日も予選勝者のＦ・ダンチェビッチ（カナダ）を相手に大苦戦を強いられる。最後は2-6, 6-4, 6-3の逆転で勝利を収めたものの、本来の切れ味鋭いプレーにはほど遠い状態だった。ロディックは３回戦で、ルー・イェンスン（台湾）を6-3, 5-7, 6-4で下した第１６シードのＰ・スリチャパン（タイ）と対戦する。
また今大会初出場となる第２シードのＩ・リュビチッチ（クロアチア）はＲ・サバウ（ルーマニア）を7-6(8-6), 6-2のストレートで破り、Ｂ・レイノルズ（アメリカ）に6-1, 6-2と圧勝した第１３シードのＧ・モンフィス（フランス）と３回戦で顔を合わせる。
その他シード勢の２回戦は、第６シードのＦ・ゴンサレス（チリ）がＡ・デュピュイ（フランス）を7-6(7-5), 7-6(7-2)で、第８シードのＬ・ヒューイット（オーストラリア）がＦ・ビセンテ（スペイン）を4-6, 6-4, 6-2で、第９シードのＲ・ジネプリ（アメリカ）がＪ・ティプサレビッチ（セルビア）を7-6(7-4)， 6-4で、第１５シードのＤ・ツルスノフ（ロシア）がＤ・ウドンチョケを6-3, 2-6, 6-2で、それぞれ下し３回戦へ進出を決めている。
一方、先の全仏オープンでベスト８の壁を突破できなかった第４シードのＮ・ダビデンコ（ロシア）は、ワン・ユーツオ（台湾）に6-2, 3-6, 1-6で逆転負けを喫し、早くも大会をあとにする結果となった。また第７シードのＲ・シュティエパネック（チェコ共和国）もシードを守れず、Ｎ・マウー（フランス）に4-6, 6-4, 2-6の逆転で敗れている。
主催者推薦で出場しているＭ・フィリプーシス（オーストラリア）は１回戦に続き２回戦でも第１１シードのＳ・グロージャン（フランス）を7-6(7-5), 4-6, 6-3で破り３回戦へ駒を進めている。地元期待のベテランＴ・ヘンマン（英国）もＲ・デルガド（パラグアイ）を6-2, 6-4で下し３回戦へ駒を進めた。
（2006年6月15日9時53分）
聖火リレーにナダルら3名のテニス選手 
