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全仏オープン◇男子上位4シードが4強入り 21年ぶり

(フランス、パリ)

大会12日目を迎えた全仏オープンは、男子準々決勝の残り2試合が行われ、前日のR・フェデラー(スイス)とD・ナルバンディアン(アルゼンチン)に続き、R・ナダル(スペイン)とI・リュビチッチ(クロアチア)が勝ち、男子の4強が全て出揃ろった。全仏オープンはいよいよ大詰めとなった。

この日、第1試合には第2シードで連覇を狙うナダルとノーシードから勝ち上がった19歳のN・ジョコビッチ(セルビア)が登場したが、第2セットが終わったところでジョコビッチが背中の痛みを訴え棄権を申し入れてあっけない幕切れとなってしまった。

ジョコビッチは4-6, 4-6で2セットを落として、第3セットが始まり第1ゲームで自身のサービス・ゲームを15-30としたところで、それ以上プレーを続けるのが不可能と判断し、ネットへ歩み寄り握手を求めた。ここまでの勝ち上がりでは第9シードのF・ゴンサレス(チリ)、第23シードのT・ハース(ドイツ)、第25シードのG・モンフィス(フランス)とシード選手を次々に倒す、見事な勝ち上がりを見せていただけに、惜しい幕切れとなった。

ジョコビッチは第2セットの出だし3ゲームを続けざまに落としたところで、トレーナーを呼び、背中の治療を受けていた。そしてそのままプレーを続けたが、第3セットでは1ゲームさえ終わらせることができない状態だった。

「第2セットはアンラッキーなスタートを切った。最初のゲームを取るチャンスがいくつかあったのに、それができなかった。」と、ジョコビッチは試合を振り返った。「その頃から背中に痛みを感じるようになった。あちこち走らされて、何度も滑りながらのプレーをさせられていた。痛みを感じ始めてから満足にサーブが打てなくなって、常にセカンド・サーブを打ってた感じだ。ボールを追いかけることもできなくなった。」と、急に襲った体調の変化について語った。
「これが今年最後の大会でもないし、グランドスラムも2つ残っている。」と、今後の自らの活躍のためにも大事を取るべきだと判断し、棄権を申し入れたとのことだ。

一方のナダルも、「第2セットで何か問題が起きたとは感じたけれど、それでも彼は素晴らしいプレーをしていた。第3セットの最初のゲームで、彼のサーブは明らかに遅くなっていた。3ポイント、プレーしてから彼がリタイアしたからちょっとびっくりしたよ。」と、その時の驚きを述べていた。

ナダルはこの準々決勝までの2試合では、P・H・マチュー(フランス)と第14シードのL・ヒューイット(オーストラリア)相手に、それぞれ1セットを落としながらの勝利だった。
「準決勝に向けてさらに調子が上がってきた。今大会でもベストな状況にある。」と、ナダルはこれからの大詰めに向けて十分な自信を見せた。この日の勝利でクレーでの連勝は58となった。

ナダルと準決勝で戦うのは第4シードのリュビチッチ。J・ベネトー(フランス)との対戦となったリュビチッチは、6-2, 6-2, 6-3の快勝を収め、グランドスラムでは初の準決勝進出を果たした。
持ち前のビッグサーブとドロップショットを上手く織り交ぜたプレーで、完全に試合を手中に収めたリュビチッチは、13のエースを決めるなど、相手の追随を全く許さなかった。
「特にモナコ戦はそうだったが、ここまで辛い試合を経て上がってこれて最高な気分だ。」と、リュビチッチは初のベスト4入りの喜びを語った。

一方のベネトーもこれまでのグランドスラムでは4回戦にさえ勝ち上がっておらず、今大会は大活躍したと言えよう。

これで第1シードのフェデラー、第3シードのナルバンディアンに加え、ナダルとリュビチッチが4強入りしたことで、1985年以来となる上位4シードがベスト4へ進んだこととなった。

それについて、最後に4強入りしたリュビチッチは、「ナダルが優勝候補の筆頭であるのは疑う余地もないと思うよ。4人の中でやっぱり彼が断トツだね。順番としては続いてフェデラー、ナルバンディアン、それで僕かな。」と、ちょっと自分自身に対しては控えめに優勝予想をしていた。ただ、同時に、「ナダルだって永遠に勝ち続けるわけではない。長いラリーに持ち込まれなければ、僕にだって勝つチャンスはある。とくに僕にはプレッシャーがないからね。」と、十分勝算もあることをアピールしていた。
これまでリュビチッチはナダルとはハードコートでしか対戦しておらず、対戦成績は1勝2敗。

(2006年6月8日8時12分)
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