男子テニスのBMWオープン(ドイツ/ミュンヘン、クレー、ATP250)は19日にシングルス準々決勝が行われ、第3シードのT・フリッツ(アメリカ)が第6シードのJ・ドレイパー(イギリス)を4-6, 6-3, 7-6 (7-1)の逆転で下しベスト4進出を果たすとともに、クレーコートでのツアー大会初の決勝進出に王手をかけた。
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世界ランク15位のフリッツが同大会に出場するのは2年連続2度目。昨年は4強入りした。
今大会は初戦の2回戦で、予選から勝ち上がった同240位のA・モロ・カナス(スペイン)をストレートで下し準々決勝に駒を進めた。
雨や雹が時折降り、気温5度という寒さの中で行われた準々決勝の第1セット、フリッツは1度のブレークを許し先行される。それでも第2セットでは、9本のサービスエースを決めるなどし相手にブレークポイントを1度も与えず、自身は1度のブレークに成功し、1セットオールに追いつく。
ファイナルセットは両者ともに譲らずキープを続けタイブレークに突入。このタイブレークでフリッツは2ポイント目から一気に7ポイントを連取し、2時間15分で2年連続の準決勝進出を果たした。
男子プロテニス協会のATP公式サイトにはフリッツのコメントが掲載されている。
「今日は厳しいコンディションだった。雨が降り、寒くて、風も強く、少し雹も降った。それを戦い抜いたんだ」
「今日は本当に良い姿勢で臨めたし、本当に勝ちたかった。その気持ちが表れたよ」
フリッツがクレーコートのツアー大会で準決勝に進出するのは今回が7度目。過去6度は全て敗退しており、次戦では初の決勝進出を目指す。
フリッツは準決勝で世界ランク106位のC・ガリン(チリ)と対戦する。ガリンは準々決勝で第2シードのA・ズベレフ(ドイツ)を下しての勝ち上がり。
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