奈良「心が少しリラックス」

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登壇した奈良くるみ、土居美咲
画像提供:tennis365.net

女子テニスの東レ パン パシフィック オープンテニス(日本/東京、ハード、WTA500)の会場内で23日、「奈良くるみ選手を囲む会in東レPPO(トーク&サイン・写真撮影会)」が開催され、今大会で現役を引退した奈良と、ゲストとして土居美咲が登壇した。

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元世界ランク32位の奈良は2014年のリオ・オープン女子(ブラジル/リオデジャネイロ、クレー、WTA250)でツアー初優勝を飾った。今季はITF大会を中心にプレーし、6月のW25チャンウォン(韓国/チャンウォン、ハード、ITF)でタイトルを獲得。今月7日に今大会限りで引退することを発表した。

今大会、予選から出場したシングルスでは1回戦を勝ち抜き、18日に行われた予選決勝で敗退。土居とのペアで出場したダブルスでは21日に行われた1回戦で敗れ、現役生活に幕を閉じた。

トークショーの冒頭、奈良は現役生活を終えた感想として「昨日が引退をしてから初めての日でした。特に心境的には変わらないですけど、心が少しリラックスしているなという感じでした」と語った。

会場のファンからの質問で、現役生活で一番思い出に残っている試合を問われると、「ツアー優勝をしたリオでの決勝戦ですね。まさか自分がツアータイトルを取れるとは思っていなかったので。だけど自分のなかでゾーンに入って本当に自分のベストな試合ができたので、その試合が印象に残っています」と答えた。

今後の活動については、「現時点では(今後)何をするのかは決めてなくて、今具体的に何をするかは言えないんですけど。テニスのおかげでここまで成長してこれたので、何か自分が力になれることはしていきたいと思いますし、日本の女子テニスがもっともっと強くなって、もっともっと盛り上がってほしいという気持ちは、私も土居選手も思っていることなので。何が役に立てるかはまだ少し自信がないですが、何かの形で自分も力になりたいと思っています」とコメントした。

また登壇した盟友の土居から「くるみの凄いところは頑張る力だと思います。なんで(人一倍)そんなに毎日頑張れたんですか?その秘訣は?」と問われると、奈良は「テニスも好きですし。テニスは勝敗がつくスポーツなので負けて苦しいことも毎週のように沢山あるんですけど。それより私はテニス選手として自分が成長できているなと思えることがこの選手生活の楽しさの1つだったので。勝っても負けても毎日毎日ちょっとの積み重ねで自分が頑張っているなと思えることが楽しいと思えて何年間もやってきたので、それが秘訣かなと思います」と答えた。

最後に奈良からテニスファンへメッセージが送られた。
「引退試合も沢山の人に来ていただいて、今日もこれだけの人が来てくれるとは思わなかったので、入った時から涙を堪えるのが必死でした。本当に幸せな選手生活を皆さんのおかげで送れたと思います。沢山の応援、本当にありがとうございました。(選手として)コートで皆さんにお会いできる機会は無くなったと思いますが、また何かの形で皆さんとお会いできることを楽しみにしています。本当にありがとうございました」

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(2022年9月23日15時26分)
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