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ボレー編

Vol.4 上級者への道 ボレー編 上巻

前提の技術 正しいスウィングを身につける(2)

前ページではフォアボレーを中心に解説したので、こちらではバックボレーを中心にしながら、ボレーのスウィングに関して補足していこう。

正しいスウィングが身につけば「滑るボレー」も可能になる

よく上級者のボレーとして憧れの対象になる技術に「滑るボレー」というのがある。相手コートで低く滑るようにバウンドして、パッシングショットを打たせにくくするというボレーだ。ただし、これは特殊な技術ではなく、ある程度の回転量があって、スピードもあるボレーが(深く)打てれば、自然に滑るようなバウンドになる。つまり、自信を持ってある程度強いボレーで深く狙えるかどうかがポイントになるということだ。もちろん、強く打ちすぎたら、アウトの危険が大きくなるので、適度な力加減が大切になる。

左●バックボレーのスウィングでは、腕をどの方向に振るかという点も大事なポイントになる。
左で示した3つの方向(矢印)のうち、下向きの矢印は手刀の方向への動きで、これをすると切り下ろすのようなスウィングになってしまう。
また横向きの矢印は、トップスピンを打つときに腕を振る方向であり、ボレーには適さない。正しいのは、その中間の斜め方向への腕の振りだ。

滑るボレーも基本のボレーに磨きをかけることで可能になる。すなわち、ここで解説している基本スウィングを正しく身につけ、コントロールの自信を深めていくことの延長線上にあるということだ。だから、「ボールを滑らせる」ということを、とくに意識する必要はない。良いボレーができれば、結果的に「滑る」というだけなので、良いボレーを打つための基礎をしっかりと身につけたい。

左●バックボレーでも、フォアの場合と同様に、ラケットの中心(重心)を見えない手で押すような内部意識を持つと、ラケットの動きが安定して、ミスの少ないボレーを打つことができる。また、このようなイメージで打てるようになるためには、その前提として正しいテイクバックを行なうことが非常に大事なので、次ページの解説をよく理解して実践してほしい。
右●ボレーではスライス回転(アンダースピン)をかけるのが基本だが、それを意識してボールを「切る」イメージを持つと、このような手刀方向(右のイラスト参照)のスウィングになってしまう。こうなると、回転だけの弱々しいボレーになり、コントロールもしにくくなってしまうので注意しよう。スライス回転をかけることはあまり意識する必要はなく、正しくスウィングすれば自然に回転がかかるので、それを待てば良い。

テイクバックの遅れは禁物

また、正しいスウィングをするためには、正しいテイクバックをしなければならない。とくにボレーでは、テイクバックの遅れが、ミスを誘発する原因として非常に多い。テイクバックが遅れるから、あわてて引いて正しく振れなくなる(スウィングがせわしなくなって小手先の振りになりやすい)、あるいは打点が遅れるといった問題が出てくるのだ。
したがって、構えたときの姿勢なども含めて、早くテイクバックを行なうことを強く意識してほしい。逆に、早くスウィングの準備を完了させることさえできれば、大きく振ってもかまわないのだ(正しいテイクバックについて詳しくは次のページ参照)。
A.ロディックの横から見たバックボレーのスウィング
サーブ&ボレーのファーストボレーのスウィングを横から見た場面。フォアボレーの場合と同様、腕とラケットを一体にした状態でスウィングしており、その形が最後まで崩れていない。テイクバックはフォアボレーよりも大きく、ラケットを立ててボールよりも高く引いており、そこから上のイラストで示した斜め方向に腕を振ることで、自然にスライス回転もかかっている。ラケット面の動きにも非常に安定感があり、手本にしたい模範例と言える。
T.ヘンマンの上から見たバックボレーのスウィング
こちらはバックボレーのスウィングを上から見たところ。ラケットをしっかりと立て、腕と一体にして動かしている様子がよくわかる。インパクト後は、ボールの力に押されてラケットが「負けた」ような状態になっているが、腕とラケットの角度はまったく変わっておらず、一体感は失われていない。ここで紹介した例に加えて、他の連続写真のスウィングも参考にしながら、正しい腕の振り方(腕を振る方向)のイメージを作っていこう。
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「前提の技術 テイクバックが成否を分ける」 >>

(テニスジャーナル 2003年8月号)
© SKI Journal Publisher Inc.

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