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全豪オープン2009特集

7/4~7/10

フェド・カップ 準決勝 (Fed Cup Semifinals)

ITF ワールド・グループ I 準決勝(World Group I Semifinals)

『ロシア、フランス、2年連続の決勝戦へ。』

アナスタシア・ミスキナ
昨年ロシア優勝の立役者健在
ヴィーナス・ウィリアムズ
ウィンブルドンの再現ならず
アメリ・モレスモ
モレスモ好調でフランス勝利
画像提供:Getty/AFLO

準決勝:
フランス3-2スペイン(フランス、エクサンプロバンス)
フランス対スペインの対戦は、初日のシングルス2試合に勝利したフランスが、決勝へ向けて一気にケリを付けた。
世界ランキング3位でエースのA・モレスモ(フランス)がA・メディーナ=ガリゲス(スペイン)を6-4, 6-3で下すと、全仏オープン準優勝でこのところ復調著しいM・ピアース(フランス)が伸び盛りのN・ヤゴステラ=ビベス(スペイン)を6-4, 6-4で倒し、王手を掛けた。勢いに乗るスランスは2日目の第1シングルスでモレスモがヤゴステラ=ビベスを6-3, 6-1で退け一気に決着を付けた。続くシングルスではフランスは地元出身で25歳ながらプロ3年目の成長株のS・ベルトラム(フランス)を起用したが、A・パーラ=サントンハ(スペイン)に4-6, 4-6で敗れた。
「3-0とリードしたところで、少し気が緩んでしまったけど、また集中を高めることができて積極的なプレーができた。初日よりもっと高いレベルでプレーができたことには満足しているわ。自分の勝利でフランスに決勝進出を決めることができたのは、最高の気分ね。」とシングルスで2勝を上げ、勝利に大きく貢献したモレスモがその喜びを語っていた。
善戦むなしく勝利を得ることができなかったヤゴステラ=ビベスは、「初日のピアース戦と同じような展開になってしまった。サービスの調子が悪くてちょっとイライラしてしまって、5回もダブル・フォルトを犯してしまったわ。モレスモのプレーは素晴らしかった。でも、今のスペインは若手が大分成長しているし、今年は準決勝で負けてしまったけどモレスモやピアースにほんのちょっとしか差がないことも実感できたことは収穫だった。」と、敗れはしたが、将来を考えて実りある試合だったと、前向きに感じていた。
これで、3年連続の決勝へ進出を決めたフランスは、1997年、2003年に続いて3度目の優勝を狙って地元パリでロシアを迎える。9月に行われる決勝戦の会場は全仏オープンの会場であるローラン・ギャロスに決まった。

ロシア4-1アメリカ(ロシア、モスクワ)
ウィンブルドン準優勝で世界ランキング1位のL・ダベンポート(アメリカ)を怪我で欠き、敵地でしかもクレー・コートでの戦いとなったアメリカ・チームは2年ぶりの決勝戦進出に嫌なムードが漂っていた。土曜日に行われたシングルスでは、その予感が的中する形で、V・ウィリアムズ(アメリカ)A・ミスキナ(ロシア)の粘りの前に7-5, 4-6, 2-6でまさかの黒星スタートとなってしまった。続く第2シングルスでも、M・ワシントン(アメリカ)(アメリカ)E・デメンティエワ(ロシア)に5-7, 4-6で敗れ、2敗を喫し崖っぷちに立たされてしまい、ロシアが決勝進出へ王手を掛けた。
日曜日の第1シングルスではヴィーナスがうっぷんを晴らすかのように、デメンティエワを6-1, 6-2と一蹴したが、第2シングルスでは、ここへきて調子が上向きなミスキナが、J・クレイバス(アメリカ)を6-2, 6-4で難なく下し、2年連続の決勝進出の切符を自国へ贈ることに成功した。
ミスキナは、「第2セットはちょっとリズムを崩しかけたけど、全体を通しては満足の行くプレーができたわ。足に若干の痛みがあったけど、試合に支障は来たさずにすんだ。こうしてまた決勝の舞台に立てるなんて本当に感激よ。こうして地元の声援を受けながら試合が出来るのは、本当に心強いことね。」と、その喜びとファンの応援に感謝の意を表していた。
一方ヴィーナスは「昨日(初日)の敗戦には自分でも腹がたったわ。こうしてアメリカ・チームにいるのは、キャプテンのZ・ガリソンが好きで、彼女に勝利をプレゼントしたいからなの。でも昨日は消極的になってしまって、それでゲームを落としてしまった。それから試合が相手に傾いてしまったの。途中で集中が切れてしまった感じだった。」と、自身のプレーの不甲斐なさを後悔しているようだった。
決勝戦が行なわれるのは昨年ミスキナが優勝したローラン・ギャロス。「地元のクレーで戦わなければならなくなったフランスは、逆にプレッシャーが大きくなってしまうんじゃないかしら。だから私は喜んでローラン・ギャロスで決勝を戦いたいわ。」とミスキナも強気のコメントを発していた。


ワールド・グループ I 、入れ替え戦 (World Group Play Offs):
オーストリア4-1スイス(スイス、ロサンヌ)
スイスは初戦のシングルスに期待の15歳、S・ボーゲルを送り込んだが、オーストリアのY・モイスバーガーに6-7(4-7), 1-6で敗れ、続くT・バシンズキーもT・パスゼックに3-6, 3-6で敗れ、後がなくなった。2日目の第1シングルスでバシンズキーがモイスバーガーを6-3, 6-4で倒し、続く第2シングルスへ望みをつないだ。しかし、パスゼックがこの日シングルスに登場したスイスのM・カサノバ(スイス)を6-1, 6-3で退け、オーストリアの勝利を決めた。続くダブルスでもオーストリアがストレートで勝利を決めている。

ベルギー3-2アルゼンチン(ベルギー、ブレー)
両国の戦いは最終戦のダブルスに勝利がもつれ込む接戦となった。
初日のシングルスで、ベルギーのエースで元世界1位のK・クレイステルス(ベルギー)がM・ディアス=オリバ(アルゼンチン)を6-1, 6-2の圧勝で下したが、続くE・カレンス(ベルギー)G・ドゥルコ(アルゼンチン)に1-6, 3-6で敗れ、1勝1敗で2日目を迎えた。クレイステルスは安定した試合運びでドゥルコを6-4, 6-1で退けベルギーが2勝と勝利に王手をかけた。しかし第2シングルスでは、ディアス=オリバがK・フリプケンスを6-2, 6-2で下し2勝2敗のタイへともつれ込んだ。勝利の行方がゆだねられたダブルスでは、ベルギーのクレイステルス&カレンス組に対し、アルゼンチンはディアス=オリバ&ドゥルコ組で臨んだ。試合はファイナル・セットにもつれ込む接戦だったが、結局ベルギーが6-4, 3-6, 7-5で競り勝ち勝利を決め、ワールド・グループ I 残留を決めた。

ドイツ4-1クロアチア(クロアチア、ボル)
初戦のシングルスでK・シュプレム(クロアチア)がJ・シュルフ(ドイツ)を6-3, 6-4で下し、クロアチアが地元での幸先の良いスタートを切ったが、続くJ・コスタニッチ(クロアチア)がA・グローネフェルド(ドイツ)に1-6, 6-7で敗れ1勝1敗のタイに持ち込まれた。2日目は地元の応援を受けながらも、シュプレムがグローネフェルド3-6, 7-6, 2-6と競り負け、コスタニッチもS・クレーゼルに2-6, 4-6で下され、ダブルスをまたずにワールド・グループ II への降格が決まってしまった。

イタリア3-2チェコ共和国(チェコ共和国、リベレッチ)
イタリアのエース、F・スキアボーネ(イタリア)は順当に第1シングルスでK・ペシュケ相手に6-4, 7-5で勝利を飾った。しかし、最近ランキングを上げているR・ビンチ(イタリア)が、N・バイディソバ(チェコ共和国)に3-6, 4-6で敗れ1勝1敗で初日を終えた。2日目は、そのバイディソバがスキアボーネを6-2, 7-5で下し王手をかけたが、第2シングルスに登場したF・ペネッタ(イタリア)がペシュケを6-4, 4-6, 6-2で退け試合を振り出しに戻した。スキアボーネとビンチで臨んだイタリアはペシュケ&バイディソバ組のチェコ共和国ペアーを6-4, 6-4のストレートで破り勝利を物にした。

日本はワールド・グループIIの入れ替え戦に出場した。杉山愛(日本)浅越しのぶ(日本)の両エースを怪我で欠き、世界ランキング72位の森上亜希子(日本)、同83位の中村藍子(日本)のシングルスに対し、37位のM・マレーバ(ブルガリア)、48位のS・カラタンチェバ(ブルガリア)と苦戦が予想された。しかし、地元開催と言う観客からの声援を受け、初日は森上がカラタンチェバを2-6, 7-6(7-4), 6-0の粘りで下し、好スタートを切った。第2試合では中村も粘りを見せたが経験豊富なマレーバに6-3, 4-6, 3-6で惜しくも敗れ2日目の試合にすべてが託された。第1試合で森上が前日の勢いそのままにマレーバを7-6(7-3), 6-3で倒し王手を掛け、中村がカラタンチェバを6-4, 7-6(7-2)のストレートで退けダブルスをまたずにワールド・グループIIへの残留を決めた。藤原里華(日本)と組んだ森上のダブルスもブルガリア・ペアーをストレートで破り、4勝1敗でこのシリーズを終えた。
その他の結果は、タイがスロバキア共和国を4勝1敗で下し、台湾がスロベニアを4勝1敗、インドネシアがプエルトリコを4勝1敗で退け、アジア勢がそれぞれ来年ワールド・グループIIでのプレーを決めている。台湾はアジア・オセアニア地区での予選を勝ち上がってのワールド・グループ入りで、これで初めてのワールド・グループでのフェド・カップ参加となる。

スイス・オープン (Allianz Suisse Open Gstaad)

ATP International Series スイス、グシュタード

『ガウディオ、今季4度目の栄冠。』

ガストン・ガウディオ
今季4勝目のガウディオ
画像提供:Getty/AFLO

決勝では、第2シードのG・ガウディオ(アルゼンチン)がノーシードから勝ち上がった地元出身のS・ワウリンカ(スイス)を6-4, 6-4の1時間14分のストレートで下し、今シーズン4度目の優勝を手にした。
「最高の気分さ。この大会には5回目の出場だったけど、優勝に近づけてもなかなか勝てなかったんだ。やっと今年優勝できて本当に嬉しいよ。決勝戦はいつも緊張する。今年はこれが4回目の決勝戦だったけど、やっぱり緊張してしまったよ。」と、ガウディオは喜びを語っていた。以前は2002年にも決勝へ進みながらA・コレチャに敗れ準優勝に終わっていた。
ガウディオは、第1セットの第5ゲームでブレークに成功すると、そのままサービスをキープしそのセットを6-4の40分で先取した。続く第2セットはワウリンカに2-4とリードを許したが、そこから一気に4ゲームを連取して試合に終止符を打ち、今季の成績を37勝11敗とした。
上位8選手しか出場できない年末のマスターズ・カップへの出場の可能性を聞かれ「もちろん、それに出場を目指して頑張ってるんだ。今はぎりぎり8位だしね。今週のようなプレーを続けなければならない。これからのモントリオールとシンシナティでのマスター・シリーズで良いプレーをするのは必須。どうしてもマスターズ・カップに出たいし、去年なんとか出場できたけど、ベストなテニスができなかったから、今年は是非また出場して、もっと良い試合をしたいんだ。」と、出場への意気込みと今後の抱負を語っていた。
地元期待の20歳ワウリンカは、その声援を背に決勝へ進出するも、90回目の記念大会だった今年のスイス・オープンで地元優勝を飾る事はできなかった。しかし、これまでは準々決勝へ進出したのが最高成績だった彼にとって、決勝進出は初めての経験となった。「観客の応援があったから、1戦1戦勝ちあがることができたんだ。決勝へ来れたのは初めてだったし、大切な経験になったよ。自信にもつながった。」と、戦績には満足していた様子。2回戦ではF・ベルダスコに3度のマッチ・ポイントを握られながら、それを跳ね除けるなど、母国の期待に十分応えていた。
ダブルスでは第2シードのF・チェルマク&L・フリエドル(チェコ共和国)組がノーシードのR・シュトラー(ドイツ)&M・コールマン(ドイツ)組を7-6(8-6), 7-6(13-11)の接戦を制して、このペアーで9度目、今季5度目の優勝を手にした。「今年二人で5度目の優勝だし、本当に嬉しいよ。なかなかブレークができなくて、かなり厳しい試合だった。ちょっとラッキーだっただけじゃないかな。」と、チェルマックは見事接戦を制しての優勝に喜びもひとしおの様子だった。

スウェーデン・オープン (Synsam Swedish Open)

ATP International Series スウェーデン

『ナダル、クレーでは敵なし。』

ラファエル・ナダル
クレーでは無敵のナダル
画像提供:Getty/AFLO

全仏オープン・チャンピオンである19歳のR・ナダル(スペイン)は、またクレー・コートに戻ってきた。そしてその強さを再び証明してみせたのだ。
第1シードで臨んだ今大会で、期待通り決勝へ進んだナダルは、ノーシードから勝ち上がったT・ベルディフ(チェコ共和国)を2-6, 6-2, 6-4で下し、今季7度目の優勝を獲得した。「今日の試合は厳しかったよ。第1セットはベルディフに信じられないようなプレーをされて奪われてしまった。第2、第3セットはちょっと自分がラッキーだっただけじゃないかな。ベストのプレーはできなかったけど、こうして優勝できて良かった。調子の浮き沈みが激しいから、もっと練習が必要だね。」と苦戦を強いられた決勝戦を振り返り、これからの課題を残していた。しかし、これでクレーでの連勝を29とし、そのクレーでは5大会連続優勝となり、今季の成績も54勝8敗と、世界1位のR・フェデラー(スイス)に次ぐ成績となった。10代で年間7タイトル獲得したのは1983年のM・ウィランダー(スウェーデン)の9個に次ぎ、1974年のB・ボルグ(スウェーデン)と並び2位となる記録で、さらに数を増やしそうな勢いである。
今季これが初めての決勝進出だったベルディフは、今大会を通して初めてナダルから1セットを奪ったが、自身2度目のタイトル獲得とはいかなかった。「今日の試合は、ナダルの方が自分よりラッキーだったんじゃないかな。でも、彼のプレーなら優勝して当然だけどね。それでもここまで勝ち上がれたのは嬉しいし、ナダルとは近い将来、ハード・コートで対戦したいね。」と、ナダルへの挑戦状とも取れるコメントを残した。
19歳同士の決勝戦は、今年の決勝戦のなかで最も若い決勝戦となった。
ダブルスでは、J・ビョークマン(スウェーデン)J・ヨハンソン(スウェーデン)組が第3シードJ・アカスーソ(アルゼンチン)&S・プリエト組を6-2, 6-3で退け優勝した。ビョークマンは昨年、M・ブパティ(インドネシア)と組んで優勝しており2連覇とすると共に今大会5度目の優勝となった。パートナーのヨハンソンはこれが初めてのダブルス・タイトルとなり「ビョークマンと組んでプレーするのは素晴らしいよ。常に彼から何かを学び取れるんだ。」と、プレー巧者で経験豊富な先輩を称えていた。

キャンベル・テニス選手権 (Campbell’s Hall Of Fame Tennis Championships)

ATP International Series アメリカ、ロードアイランド州ニューポート

『ルゼッドスキ、2連覇達成!』

グレッグ・ルゼッドスキ
初の2連覇を達成
画像提供:Getty/AFLO

前年度覇者で第3シードのG・ルゼッドスキ(イングランド)が第2シードのV・スペーディア(アメリカ)を7-6(7-3), 2-6, 6-4で下し2連覇を達成し、1993年の優勝を含め今大会3度目の優勝を上げた。
「本当にハッピーだよ。これが長いテニス人生で初めての連覇なんだ。感激だよ。」と、精一杯その喜びを表していた。出だし好調なサービスで、第1セットでは自身のサービス・ゲームでは2ポイントしか落とさないプレーをしたが、スペーディアも負けじとサービスをキープし、タイブレークへともつれ込んだ。しかし依然好調なサービスでゲームを押したルゼッドスキが第1セット先取に成功した。
ところが第2セットに入ると状況が一変する。ルゼッドスキのサーブが乱調になり、2度のブレークを許し、そのセットを落としてしまう。第3セットの第7ゲームでもブレークを許すが、それでも試合を諦めずにブレーク・バックを収め、そして王手をかけた第10ゲームでは何度となくデュースを繰り返したが、結局7度目のマッチ・ポイントでスペーディアを振り切り、自身15度目の優勝を手に入れたのだった。
「第3セットでブレークされた時は、まずいと思ったけど、スペーディアの顔を見たら、まだ行けるって感じたんだ。彼のファースト・サーブの入りが悪くなってきたから、思いっきりリターンをしようと決めたら、フォアのリターンが連続で決まってブレーク・バックできたのさ。あそこでブレークできてなかったら、勝てたかどうか分からなかった。」と、接戦となった決勝戦を振り返っていた。
昨年初めての優勝を上げたスペーディアは、5度目の決勝戦で2度目の優勝を狙っていたが、一歩及ばなかった。「本当に勝ちたかったよ。最高のプレーをすることができなかった。ルゼッドスキが集中を高めた時、自分はちょっと迷いながらプレーをしてしまった。それでも、怪我から復帰した最初の試合でここまでこれたのは上出来だった。以前より体調も良い感じだしね。12年のテニス人生で、5本の指に入れることができる大会だった。だから準優勝でも泣き崩れたりはしないよ。」と、自分のプレーには満足しているようだった。
31歳のルゼッドスキと30歳のスペーディアという30歳代同士の決勝戦は、2003年2月のA・アガシ(アメリカ)対D・サングイネッティ(イタリア)以来で、ルゼッドスキは今季30代でチャンピオンになった3人目の選手となった。
ダブルスは、J・カー&J・トーマス組が、7-6(7-5), 7-6(7-5)でG・オリバー&T・パロット組を破り昨年に続き優勝を上げ、カーは2003年にD・マクファーソンと組んでも優勝しており、これで3連覇達成となった。カーはトーマスとのペアーでもこれが3度目の優勝で、お互い4度目のダブルス・タイトルとなった。

ヒンギスが復帰?!?!

マルチナ・ヒンギス
エキシビションに復帰のヒンギス
画像提供:Getty/AFLO

そう、マルチナ・ヒンギスがコートに帰って来ました。って言うのも、プロ・ツアーとは別に平行して行われているワールド・チーム・テニス(WTT)に今年から参加することになったからなの。
WTTってナニって思うでしょ。現役の選手から引退した選手がそれぞれ12チームに所属して優勝を争う、チーム単位の試合なの。6チームずつイースタン・リーグとウェスタン・リーグに分かれて7月4日から24日までリーグ戦を行って、それぞれ1位同士のチームが優勝を争って戦うもの。チーム構成は男子2名、女子2名、監督1名の5名で、試合は男子、女子のシングルス&ダブルスにミックス・ダブルスをそれぞれ5ゲーム先取で1セットずつ行い、その5セットすべての試合のゲーム数のトータルでチームの勝敗が決められるシステムなの。
そのヒンギスはイースタン・リーグのニューヨーク・スポーツタイムズに所属してて、1週目を終わった時点でニューヨーク・スポーツタイムズはヒンギスの活躍もあり4勝0敗で1位!で、ヒンギスの活躍はと言うと、フィラデルフィア・フリーダムズ戦で、シングルスで5-1、ミックスも5-2、ダブルスでは5-0と3戦全勝でデビュー戦を飾りました。その後のボリス・ベッカー率いるハートフォード・フォックスフォース戦ではM・ショネシーに3-5で敗れるも、ダブルスは5-3、ミックスでも5-2とチームの勝利に貢献してたわ。続くボストン・ロブスターズにはM・ナブラチロワ(アメリカ)が所属してて、ヒンギスとのシングルスが実現したの。結果は5-0とヒンギスが圧勝して、この日もダブルスで5-3、ミックスでも5-1とチームも圧勝してました。先週の最後の試合となったセントルイス・エースズ戦でもミックスで5-3、シングルスでもJ・ジャクソン(アメリカ)相手に5-0、ダブルスでも5-0と益々調子を上げてチームも25-7と圧勝だったわ。
その他主だった選手は、今週試合に出場が決まったS・グラーフ(ドイツ)T・ハース(ドイツ)と共にヒューストン・ラングラーズに所属。デラウェア・スマッシュにはヴィーナス・ウィリアムズ、ニューヨーク・バズにはJ・クーリエ、ニューポートビーチ・ブレーカーズにはM・シャラポワ(ロシア)、サクラメント・キャピタルズにA・クルニコワ(ロシア)、セントルイス・エースズにA・ロディック(アメリカ)、スプリングフィールド・レイザーズにはL・ダベンポート(アメリカ)などなど。ウェスタン・リーグのトップに立っているカンザスシティ・エクスプローラーズにはなんと宮城ナナが、ブライアン兄弟、S・カラタンチェバ(ブルガリア)と共に名を連ねるのよ~。驚きでしょ?しばらくはWTTの結果もこのコーナーで紹介しちゃいますね。乞うご期待。

今週L・ヒューイット(オーストラリア)が挙式を挙げることになったんだって。お相手はもちろん、女優で現在妊娠5ヶ月のフィアンセ、ベック・カークライトさん。シドニーで現地時間の木曜日の午後にセレモニーが行われるとか。

ヒューイットの出身国オーストラリアは今週末、デビス・カップの準々決勝でアルゼンチンと対戦するの。それで、先週のT・ウッドブリッジ(オーストラリア)の引退表明で、ちょっとした事件が。その大事な試合の直前に、もちろんデビス・カップ代表のウッドブリッジが引退してしまったタイミングを、非難する声があちこちから上がったの。でも、デビス・カップの監督を務めるJ・フィッツジェラルド(オーストラリア)氏は、「そんな事言うのはもってのほかさ。14年もの間、自分のテニス人生を祖国のために注いできたんだ。それで十分だろう。彼の功績は明らかだし、ウッドブリッジのデビス・カップでの31試合は、他の選手の誰より多く試合をしてくれたんだ。彼はエネルギーが尽きたんだよ。彼の決断を心から支持するよ。」と、その偉大な功績を称えて、なんとか収まったみたい。でも、その引退がこう言う賛否を呼ぶって言うのは、やっぱり偉大な選手だったって証拠かもね。でも、もうゆっくり休ませてあげましょうよ。。。

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