テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は6日、試合途中で5日から順延となった男子シングルス1回戦が行われ、世界ランク116位の
綿貫陽介が同81位の
M・ヒュースラー(スイス)を6-7 (5-7), 5-7, 7-6 (7-5), 7-6 (7-3), 6-3の逆転で破り初戦突破。2日がかりの一戦を制し大会初白星をあげた。試合後の会見では「とにかく自分のできることをしていきたいなという思いでした」と語った。
>>ジョコビッチ、綿貫らウィンブルドン組合せ<<25歳の綿貫は今大会、予選から出場し予選決勝で敗れたものの、本戦に欠場者がでたことでラッキールーザーとして同大会初の本戦入りを決めた。5日に始まった1回戦の第1セット、両者ともに相手にブレークポイントを与えずタイブレークに突入する。タイブレークで綿貫は2度のミニブレークに成功するも、自身のサービス時にはそれを上回る3度のミニブレークを奪われ先行される。
続く第2セット、第3ゲームでブレークポイントをしのいだ綿貫だったが、セット終盤の第11ゲームでこの日初のブレークを奪われると、2セットダウンとなり後がなくなる。それでも第3セット、綿貫は第6ゲームでこの試合初めてのブレークを果たしリードする。しかし綿貫からゲームカウント5-2となったところで、試合は日没サスペンデッドとなりに6日に順延となった。
6日に再開されたこの試合、サービング・フォー・ザ・セットとなった第9ゲームでブレークバックを許した綿貫だったが、タイブレークではバックハンドのパッシングショットでヒュースラーからミニブレークを奪い先行すると、一進一退の攻防を繰り広げながら最後は振り切りセットカウント1-2と反撃する。
第4セットは互いにサービスゲームのキープが続き再びタイブレークへ。序盤から2本連続でサービスエースを放つなどした綿貫がリードを守り切りセットカウント2-2と追いつき、勝負はファイナルセットに委ねられた。ファイナルセット、第2ゲームでヒュースラーの頭上を通すロブショットを放ちブレークチャンスを握った綿貫は、最後ネットに当たりショットがインしてブレークに成功しリード。この優位を最後まで保った綿貫はヒュースラーにブレークを許すことなく、2日がかりで行われた計3時間59分の死闘を制した。
試合後の会見では「予選で1回負けてラッキールーザーとして本戦に入ったので気持ち的にはなかなか難しいというか、今回は前向きに捉えられなくて。予選の期間中になかなかプレーが良くなかったっていうのもあるんですけど、1回負けているにも関わらず本戦でプレーできるのがうれしいことなので、とにかく自分のできることをしていきたいなという思いでした」とコメント。
2回戦では第19シードの
A・ズベレフ(ドイツ)と対戦する。ズベレフは1回戦で予選勝者で世界ランク153位の
G・ブラウワー(オランダ)(オランダ)をストレートで下しての勝ち上がり。
ズベレフ戦について綿貫は「やれる自信もありますし、僕はもともと芝が得意なので絶対チャンスは来ると思います。前みたいに『あ、トップの選手だ』という緊張感も正直ないですし『やってやろう』という気持ちが強いんで、とにかく明日できることをやり続けて、最終的に勝ちに結び付けられたらいいなと思います」と語り自信を述べている。
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