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テニスのグランドスラム、全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は大会11日目の6日、男子シングルス準々決勝残り2試合が行われ、ナイトマッチに登場した第2シードのN・ジョコビッチ(セルビア)は第7シードのJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)を6-2, 7-6 (7-3), 6-4と今大会1セットも落とさない勝利を飾り、6年連続となる4強入りを果たし大会2連覇へ大きく前進した。
「3セットのストレート勝利だったけど、それ以上に接戦の内容だった。彼(デル=ポトロ)は素晴らしい選手。第2セットを何とかものに出来て、2セットのリードを持てたのはラッキーだった。ここでのナイトマッチはいつも観客を喜ばせる試合になりがち。こうしてベスト4進出が出来てとても嬉しい。」と試合直後、コート上でのインタビューに答えたジョコビッチ。
第1セットから高い集中力で試合に入っていったジョコビッチは、デル=ポトロに1度もブレークチャンスを与えず、逆にデル=ポトロのサービスゲームでは第4ゲーム、第8ゲームでブレークすると39分で第1セットを先取した。
しかし、第2セットに入り流れはデル=ポトロへ。出だしから10ポイント連取するデル=ポトロがリードし、ゲームカウント5-4とデル=ポトロはサービング・フォー・ザ・セットを迎えた。
ラリーの主導権を終始握っていたデル=ポトロだったが、鉄壁の守備を見せるジョコビッチにことごとくボールを返球され、デル=ポトロはミスを犯しブレークバックされてしまい、このセットはタイブレークへ。
そのタイブレークでは序盤、互いにミニブレークを奪い合い3-3。続くポイントで2度目のミニブレークを奪ったジョコビッチが、その後も1ポイントもデル=ポトロに与えず、1時間24分でこのセットも奪うと、セットカウント2-0へとリードを広げた。
第2セットを終始リードしながらも取り切れなったデル=ポトロは、気持ちの切り替えが出来ないまま第3セット、最初のポイントでいきなりダブルフォルトを犯してしまう。結局、その隙をジョコビッチに攻め込まれブレークを許してしまう。
ゲームカウント5-4、サービング・フォー・ザ・マッチでジョコビッチは40-30とマッチポイントを握り、バックハンドのダウン・ザ・ラインを決めて、3時間6分の試合に終止符が打たれた。
「第2セットは取れるチャンスがあったけど、ノール(ジョコビッチ)が重要な場面で素晴らしいテニスをプレーしたんだ。この様な試合に勝利するには運も必要。彼は勝利に値するし、彼は終始自分より良いテニスをしていた。彼にはかなわないね。」と敗れたデル=ポトロは、ジョコビッチのプレーに脱帽し、2009年以来2度目の優勝への夢は断たれた。
2連覇へ向けてジョコビッチは、準決勝で第4シードのD・フェレール(スペイン)と対戦する。フェレールはこの日行われた準々決勝で、第8シードのJ・ティプサレビッチ(セルビア)との6-3, 6-7 (5-7), 2-6, 6-3, 7-6 (7-4)の死闘を制しての勝ち上がり。
この日行われた試合結果は以下の通り。
N・ジョコビッチ (2) ○-× J・M・デル=ポトロ (7), 6-2, 7-6 (7-3), 6-4
D・フェレール (4) ○-× J・ティプサレビッチ (8), 6-3, 6-7 (5-7), 2-6, 6-3, 7-6 (7-4)
(翻訳/弓削忠則)
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