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テニスのグランドスラムであるUSオープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は大会13日目の12日、女子シングルス準決勝が行なわれ、ディフェンディング・チャンピオンで第2シードのS・ウィリアムズ(アメリカ)が、ノーシードのK・クレイステルス(ベルギー)にストレートで敗れる波乱が起きた。
2年ぶりにツアーに復帰し、今大会ここまで快進撃を続けてきたクレイステルスと、今季の全豪オープンとウィンブルドンを制しているセリーナの一戦は、お互いに強烈なグラウンドストロークの応酬となるハイレベルな攻防を繰り広げていたが、その衝撃的な結末に全てかき消されてしまった。
セリーナのサービスゲームで迎えた第2セット第12ゲーム、15-30の場面でファーストサーブをフォルトしたセリーナは、セカンドサーブでフットフォルトを犯し、クレイステルスのマッチポイントを迎える。
15-40となり次のポイントのためにベースラインへ向かったセリーナであったが、直前のフットフォルトのコールへ不服はおさまらず、手にしたボールをラインパーソンに向け侮辱的な発言をしてしまう。
その直後、ラインパーソンは主審に歩み寄りセリーナの一連の行為を報告、トーナメント・レフェリーであるブライアン・アーリー氏もその会話に加わる。その後、セリーナも会話に加わり弁明をするも、その行為がルールに反するものとされコードバイオレーションを宣告される。
セリーナは第1セットを失った直後にラケットをコートに叩きつけたことによって、すでに1度目の警告を受けていた。そのため、これが2度目の警告となるセリーナはポイントペナルティが与えられ、クレイステルスに次のポイントが付与されることに。不運にもそれがクレイステルスのマッチポイントであったため、この時点でゲームセットとなった。
大会のルールを司るアーリー氏は「彼女はフットフォルトをとられ、その後のポイントで何かをラインパーソンに言った。それが主審に報告され、結果としてポイントペナルティとなった。それが起きたのがマッチポイントであったというだけです。スポーツマンシップに反する行為に対するコードバイオレーションでした。」と、後に説明している。
ルールの適用が会場にアナウンスされると、セリーナはコートの反対側に歩み寄り、状況が分からず唖然としているクレイステルスと握手を交わし、そのままコートを去って行った。
試合後の会見でセリーナは「昔は本当にかんしゃくを起こしていたけど、今はましになっているわ。信じられないでしょうけどね。確かに昔は酷かったわ。」と、半ば開き直っていた。
一方のクレイステルスは、およそ2年ぶりのツアー復帰ながらも3大会目でメジャー決勝進出を果たした。また26歳のクレイステルスは、1980年にウィンブルドンを制したE・グーラゴン=コーリー(オーストラリア)以来となる、母親としてのグランドスラム決勝進出を果たしたこととなる。
2005年以来となるグランドスラム制覇にあと1勝に迫ったクレイステルスは、決勝で第9シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)と今年最後のメジャータイトルを争う。
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