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世界ランク1位のR・ナダル(スペイン)は、膝の怪我を理由にウィンブルドンを欠場し大会2連覇の夢が消え去った。そのナダルは、故郷であるスペインのマヨルカ島に帰り専門医の診断を受け、その結果、数週間の休養と治療で再びコートへ戻れるとの明るい見解が発表された。
これまで無敗で4連覇を達成していた全仏オープンで、まさかの4回戦敗退を喫したナダルは、敗戦の大きな要因となった膝の治療のため、昨年優勝していたウィンブルドン前哨戦であるロンドン大会を欠場してウィンブルドン出場の可能性を探っていた。
昨年、世界王者の地位に登り詰めるきっかけとなった、劇的な初優勝をウィンブルドンで飾ったナダルは、その地位を維持するためにはどうしても連覇が必要ではあったが、万全の体調で臨めないことから断念せざるを得なくなってしまった。そんな暗い現実の渦中にいるナダルだったが、今回の診断結果は待ちに待った明るいニュースとなった。
ナダルの主治医であるアンジェル・ルイス=コトロ医師によると「ナダルは膝の腱に炎症を抱えていたが、今はその状態は良くなっている。もちろん、ウィンブルドンへ出場するには不十分なものだが、休養と治療をしていれば、3~4週間で試合へ復帰できるだろう。」との見解を明らかにした。
「2週間のグランドスラム大会への出場は、現在の状況では戦いきることはできない。芝はとても負担が大きいサーフェースだし、彼本人も欠場することが今はベストな決断だと分かっているはず。」と欠場への経緯を説明していた。
膝の悪化に関しては「春には大きなクレー大会が続き、ナダルは膝を休める時間がほとんどなかった。」と原因を分析していた。しかし「次にコートに立つ時には、彼は全く別人になっているはずさ。」と、万全な状態での復帰を確信していた。
同医師による復帰の可能性として、8月10日から始まるモントリオールでのマスターズ1000シリーズが濃厚だと言う。USオープン・シリーズ中には完全復活が可能だと診断していることから、生涯グランドスラム達成へ最後のタイトルとなるUSオープンには全く問題なく出場が可能だと見ている。
現在行われているウィンブルドンで、世界ランク2位のR・フェデラー(スイス)が再び優勝を果たすと、ナダルに入れ替わり同1位の座への返り咲きが実現する。しかしまだ23歳と若いナダルは、将来を考えても今は治療に専念するべきだと言う決断が下された。
今はその明るい診断結果を下した医師の見解の通り、今季最後のグランドスラムでの完全復活を果たすために、故郷での治療に専念することが彼が一番必要としている。
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