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テニスのグランドスラム大会である全仏オープン(フランス/パリ、クレー)は大会13日目の5日、男子シングルス準決勝が行われ、第2シードのR・フェデラー(スイス)が第5シードのJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)を3-6, 7-6 (7-2), 2-6, 6-1, 6-4で下し、4年連続となる決勝進出を果たした。
ここまで5戦全敗のフェデラーを相手にリードしつつも逆転を許したデル=ポトロは「いつの日か、今日のロジャーの様に観客に愛される選手になりたいね。」と、ショットを打つごとに観客の声援に後押しされ、徐々に逆転したフェデラーについてコメントした。
第1セットで2度のブレークに成功し、第1セットはデル=ポトロが先取すると、第2セットではお互いにサービスキープが続きタイブレークに突入する。タイブレークではフェデラーがチャージをかけ、セットオールと試合を振り出しに戻した。
試合を振り返ってデル=ポトロは「僕達は2人とも最高のレベルで試合をしていたし、お客さんも楽しんでいたと思う。観衆のみんなが満足しているのを見れて、僕も嬉しいし、試合が終わるまでアルゼンチンのファン達に支えられていたよ。」と、この日詰め掛けた大勢の観衆に感謝の意を表した。
昨年までの3年間連続でR・ナダル(スペイン)に決勝で敗れているフェデラーは、地元パリにも大勢のファンがおり、この日はたくさんのスイス国旗が会場内で振られていた。
決勝で勝利すると、P・サンプラス(アメリカ)が持つグランドスラム最多勝利数に並ぶだけでなく、生涯グランドスラムも達成することになるフェデラーは「観客のみんなは本当に素晴らしいし、多分その瞬間を待っているんだろう。僕に何かマジカルなことをして欲しいみたいだね。おかげで達成する前に確信を持たせてくれる。」と語った。
一方でフェデラーは、デル=ポトロに対し「彼はまだ若いし、若い選手にそんなに多くのチャンスは無いんだ。だから彼に勝った瞬間は少し悲しかったよ。彼の成長には本当に尊敬させられるし、近い将来すごい選手になることを確信しています。」と気遣いと賞賛を送った。
今回が初めてのグランドスラムの準決勝であった20歳のデル=ポトロは、残念ながらローランギャロスの会場から去ることとなった。「本当に決勝に進出したかったけど、テレビで見なくちゃいけないね。もし3セットマッチだったら勝っていたし、とても満足してコートを出れたはずさ。今は何て言ったらいいか分からない。試合は僕の手から逃げ出してしまった。」と悔しさを露にした。
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