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現在開催中のグランドスラム大会である全仏オープンの男子シングルス1回戦で、L・ヒューイット(オーストラリア)を相手に2セットアップから逆転負けを喫したI・カルロビッチ(クロアチア)は、この試合でツアー新記録となる55本のサービスエースを記録した。
男子テニスツアーを統括するATPが、サービスエースの数の記録を始めたのは1991年の事で、これまでの記録は51本でカルロビッチとJ・ヨハンソン(スウェーデン)が並んでいた。また、全仏オープンでの最多サービスエース記録は、2001年にA・ロディック(アメリカ)が記録した37本。
またこの敗戦でカルロビッチは、5セットまでもつれた試合で0勝11敗となり、不名誉ながらこちらも新記録となった。
この試合の勝者であるヒューイットは試合後「どのサーフェスでも彼はとても危険な相手だ。リターンできないサーブをたくさん決めてくるよ。」とその脅威を認めていた。
この日の1回戦でカルロビッチは、第1セットで15本、第2セットで12本、そして第3セットで14本のサービスエースを決めた。この3セットはいずれもタイブレークに突入しており、この間カルロビッチは1度しかブレークされていない。続く第4、第5セットでカルロビッチは7本ずつのサービスエースを決めている。
試合後の会見でカルロビッチは「第2セットの後は、100%の状態ではなかった。」と述べ、暑さに体力を消耗させられたことを付け加えた。
一方のヒューイットは、この試合で19本のサービスエースを決めている。
ヒューイットとカルロビッチには古い因縁があり、ヒューイットがディフェンディング・チャンピオンとして出場した、2003年のウィンブルドン1回戦で対戦したときには、カルロビッチが勝利しており、ヒューイットはオープン化以降初となるウィンブルドン1回戦で敗退したディフェンディング・チャンピオンとなってしまっていた。
もしヒューイットが2回戦でA・ゴルベフ(カザフスタン)い勝利すると、3回戦では大会4連覇中のR・ナダル(スペイン)と対戦する可能性が高い。
3時間56分のマラソンマッチを終えたヒューイットは「今日の試合は十分に高いハードルだったよ。」とコメントを残した。
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