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ＳＡＰオープン（賞金総額４３万６千ドル）は２０日、シングルス１回戦に、先週デルレイビーチ国際でツアー初優勝を飾った錦織圭（日本）が登場し、Ｄ・ハートフィールド（アルゼンチン）に7-5, 6-3でストレート勝ちし、２大会連続優勝に向けて好発進した。

今大会に特別予選免除で参戦している錦織は２回戦で、この日のナイトセッションで顔を合わせる第１シードのＡ・ロディック（アメリカ）とＣ・グシオネ（オーストラリア）の勝者と対戦する。

世界ランク１３１位の錦織はこの試合でも、先週の大会でＪ・ブレーク（アメリカ）をも苦しめたジャンピング・ショットが冴え、同９６位のハートフィールドのサービスゲームを６度破った。またサーブでも果敢に攻め、サービスエースを２本を奪って、ファーストサーブが入ったときは８３パーセントの確率でポイントを手にした。また連戦にも関わらずフットワークの良さも健在で、回り込んでのフォアハンドも随所で決まった。

第１セットでは、第２ゲームから３ゲーム連取し、３－１とリード。その後、第５ゲームでブレークバックを許して３－３と追いつかれると、第７、第８ゲームでは互いにサービスを破るシーソーゲームに。しかし、第１１ゲームで再びブレークを決めて６－５とすると、第１２ゲームではサービング・フォー・セットを見事ものにした。

第２セットでは、第１ゲームでハートフィールドのゲームを破り、第１セット終盤から４ゲームを立て続けに獲得し、試合の流れを一気に引き寄せた。その後、第６ゲームでサーブの乱れからゲームを落とすが、次のゲームでブレークバックに成功。最後は第９ゲームで、ハートフィールドの放ったショットがネットにかかってアウトになり、１時間１３分の試合に幕が下された。

この日行われたその他の試合では、２回戦で第４シードのＲ・シュティエパネック（チェコ共和国）がＢ・レイノルズ（アメリカ）に7-5, 7-6 (7-5)で、Ｒ・ジネプリ（アメリカ）が第８シードのＫ・フリーゲン（ベルギー）に6-2, 6-3で、Ｇ・ガルシア=ロペス（スペイン）がＢ・ベッカー（ドイツ）に3-6, 7-6 (7-3), 6-4でそれぞれ勝利し、ベスト８に駒を進めた。