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復帰直後とは思えない活躍で4回戦進出のヒンギス |
画像提供:Getty/AFLO |
(オーストラリア、メルボルン)
全豪オープンは21日、大会6日目を迎え、男女シングルス3回戦、ダブルス2回戦、ミックスダブルス1回戦を行っている。今大会注目のM・ヒンギス(スイス)は好調のI・ベネソバ(チェコ共和国)と対戦し、6-4, 6-1のストレートで勝利し、4年ぶり8度目の4回戦進出を決めた。
今季現役に復帰してきたヒンギスは、2回戦まで快勝で勝ち上がってきた。この試合でも、序盤こそミスが見られたが、徐々に試合を支配し22歳のベネソバを経験値の差で振り回し始めた。勢いのあるフォアハンドショットを武器に最初にサービスブレイクを奪ったのはベネソバだったが、ヒンギスもすかさずブレイクバック。第9ゲームでは焦りの出始めたベネソバが3本のダブルフォールトからゲームを落とし、ヒンギスがリード。勝負をかけたヒンギスが第1セットを奪った。
第2セットでは、更にミスを減らして、多彩なショットで揺さぶりを掛け始めたヒンギスが一気にたたみかけ、ベネソバに1ゲームしか与えずに第2セットをものにし、66分のスピードゲームで試合を決めた。
試合後、ヒンギスは「第1セットで1-3とリードされたときは厳しいと思ったわ。でも、ここではまるでホームで試合をしているような気分ね。」と、リラックスして試合を戦ったことを語った。ヒンギスは次の試合、地元オーストラリアのS・ストザー(オーストラリア)とS・バンマー(オーストリア)の勝者と対戦する。
その他の試合では、第3シードのA・モレスモ(フランス)がM・クライチェック(オランダ)と対戦し、第1セットを6-2で奪った後、クライチェックが体調不良のため棄権し、4回戦進出を決めた。また、第12シードのA・ミスキナ(ロシア)がS・アービッドソン(スウェーデン)に6-3, 6-1で、第16シードのN・バイディソバ(チェコ共和国)がF・ペネッタ(イタリア)に6-4, 6-2で、それぞれストレートで勝利している。
また、女子ダブルス2回戦に登場した浅越 しのぶ(日本)/K・シュレボトニック(スロベニア)(スロベニア)組が、7-6(3), 6-2でS・シェー/T・タナスガーン(タイ)組に勝利して、3回戦進出を決めている。
その他、男子の試合では、第25シードのS・グロージャン(フランス)が第6シードのG・コリア(アルゼンチン)に6-2, 6-2, 3-6, 6-4で勝利している。この日のグロージャンは序盤からサーブ・ストロークともにショットが冴え、強打でコリアを翻弄。第3セットではコリアが意地を見せるものの、第4セットに入りコリアが指を負傷し、ペースダウン。ここでグロージャンが勝負をかけて、金星をものにした。
(2006年1月21日)