|
初戦を突破して、笑顔を振りまくシャラポワ |
画像提供:Getty/AFLO |
(オーストラリア、メルボルン)
いよいよ開幕を迎えた全豪オープン、初日の月曜日、男女シングルス1回戦が行われた。女子では、V・ウィリアムズ(アメリカ)とE・デメンティエワ(ロシア)が相次いで敗退するなど大波乱の幕開けとなったが、そんな中、今大会第4シードのM・シャラポワ(ロシア)は、肩の不安を全く感じさせない安定した戦いぶりでS・クレーゼル(ドイツ)を6-2, 6-1と圧倒。順当に2回戦に駒を進めた。
ロッド・レイバー・アリーナのメインコートで行われた初戦、シャラポワはわずか59分で試合を終わらせる完璧なスタートダッシュを見せた。試合後、「今日は本当に良い感じでプレーが出来たわ。(肩の怪我について)何の不安も感じないで最後までプレーできて本当に良かった。」と安堵の表情を浮かべていた。
2004年ウィンブルドン女王で、昨年は世界ランキング1位にも輝いたシャラポワだが、昨年のベスト4という成績を越えるには、肩の怪我と試合不足が不安材料として挙げられていた。先週の段階では、ゴールドコーストの大会を棄権し、全豪オープン出場さえも危ぶまれており、シャラポワ自身、実際にメルボルンへ向かう飛行機に搭乗する1時間前までは全豪オープン欠場が脳裏をよぎっていたという。
このところ、シャラポワは契約している香水や時計、携帯電話会社の宣伝で忙しくしていたため、ほとんどコートで練習する時間さえ取れない状態だったようだ。「大きな大会の前にあんまり練習できていないということは、ベストコンディションで臨めていないということ。でも、今回はそこそこ良い調子です。今日の試合について言えば、とても良いラリーが出来たし、リズムもしっかりつかめていたと思う。」と語っていた。
女子のその他の試合では、第8シードのJ・エナン=アルデンヌ(ベルギー)がM・ドマホウスカ(ポーランド)を6-2, 6-1で、第6シードのN・ペトロワ(ロシア)がS・ファーガソンを6-2, 6-1で、第14シードのS・クズネツォワ(ロシア)がL・ブレッドモアを6-1, 6-3で、それぞれ圧勝し、初戦突破を決めている。
また、男子では、昨年大ブレークを果たした、世界ランキング8位で今大会第7シードのI・リュビチッチ(クロアチア)が、ワイルドカード出場のC・グシオネ(オーストラリア)を7-6 (7-5), 6-4, 7-6 (7-3)で下して順当に2回戦に駒を進めた。試合は1ポイントを争う壮絶な戦いとなったが、第2セットにリュビチッチがサービス・ブレイクに成功し、試合の流れを引き寄せ勝利した。グシオネは、ビッグサーブでリュビチッチに挑んだものの、エラーの数が17本と多く、善戦むなしく初戦敗退となった。リュビチッチは、2002年に3回戦に進んだ以外はこれまで全豪では2回戦以上に進んだことは無い。次の試合では、L・ドロウィー(チェコ共和国)を7-5, 6-2, 6-4で下したP・コールシュライバー(ドイツ)と対戦する。
その他の男子の試合では、第20シードのJ・ブレーク(アメリカ)がJ・アカスーソ(アルゼンチン)を6-2, 6-3, 4-6, 7-6(4)で、第18シードのM・アンチッチ(クロアチア)がA・カイエリ(アルゼンチン)を6-4, 4-6, 6-3,6-4で、第26シードのJ・ニエミネン(フィンランド)がM・キミチ(オーストラリア)を6-2, 6-3, 6-1で、第19シードのT・ベルディフ(チェコ共和国)がB・レイノルズ(アメリカ)に7-5, 6-3, 6-7(2), 6-1でそれぞれ退けて、2回戦に進んでいる。第13シードのR・ジネプリ(アメリカ)もJ・メルツァー(オーストリア)を6-1, 6-4, 6-2で下している。
(2006年1月16日)