女子テニスで元世界ランク1位のJ・エナン(ベルギー)は13日、ローランギャロス ジュニア シリーズ by ルノー 2026(日本/東京、レッドクレー)のオープニングセレモニーに登場し、会場で取材に応じた。
同大会はフランステニス連盟(FFT)、アジアテニス連盟(ATF)、日本テニス協会(JTA)が開催。日本では3回目の開催となる。アジア各国・地域から17歳以下の有望なジュニア選手32名(男子16名・女子16名)が出場する。
男女の優勝者には、2027年の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)ジュニア本戦の出場権が与えられる。
大会公式アンバサダーは全仏オープン女子シングルスを4度制し、2000年代中盤に同大会の絶対女王として君臨した元世界ランク1位のエナンが2年連続で務める。
この日、プルマン東京田町で行われたオープニングセレモニーに登場したエナンは会場で取材に応じ、アジアの選手がクレーコートで活躍する可能性について語った。
「活躍できると思います。ただ、何より重要なのは彼ら自身が『自分にはそれができる』と信じることだと思う。昨日の最初の練習を見て感心したのは、クレーコートにプレーを適応させようとする彼らの意欲だった」
「日本のテニスの歴史を見ても、クレーで良いプレーをすることは可能だと証明されていると思う。もちろん、私自身は子供の頃からクレーで育ったから、それは大きなアドバンテージだった。大人になってからそれを身につけるのは、はるかに難しいこと。とはいえ、身体能力の面でも、彼らにはクレーで活躍できる資質があると思う」
「一般的に日本の選手は身体の状態が良い。足腰も強い。クレーでは相手のボールの勢いを利用するだけでなく、自分自身でより大きなパワーを生み出す必要があるから、それは非常に重要なこと」
「身体を使って、自分から多くのことを作り出さなければならない。若手選手たちのプレーを見る限り、クレーコートで活躍する上で壁になるような要素は見当たらない」
「あとは、そうしたプレーをする機会をどれだけ増やせるかだろう。クレーで練習を重ねれば、身体能力も向上するし、メンタル面でも全く異なるアプローチが必要になる。2、3回のショットでポイントを奪うことはできないから、忍耐強さが求められることになる。彼らにはそうした能力が備わっていると思う。ただ、クレーコートでプレーすること以上に、すべては自分自身を信じることが重要だ」
また、エナンは今月現役を引退した男子で元世界ランク4位の錦織圭についても言及。錦織は全仏オープンでベスト8に3度進出している。
「素晴らしいキャリアだったと思う。彼が成し遂げたことを皆さんも誇りに思っていることだろう。この厳しい世界で戦うことがどれほど大変なことか、想像してみてほしい。彼は全盛期にとてつもなくレベルの高い時代に戦った。プレーの質は今も非常に高いけれど、当時は常に安定した強さを発揮し、多くの勝利を重ねる選手たちと競い合っていた」
「そうした選手たちと渡り合い、彼は見事な戦いぶりを見せたと思う。怪我との戦いも大変だっただろう。『今日で終わりだ』と受け入れるのにも時間がかかったはず。しかし今、彼は何の悔いもなくキャリアを振り返ることができると思う。あれほどレベルの高い男子ツアーの中で、自分にできる最高のプレーをしたと実感していると思う」
「私たちは彼をファイターとして、そして非常に堅実なプレーヤーとして記憶し続ける。彼は間違いなく、日本テニスの歴史に大きな1ページを刻んだと思う。やはり、こうした瞬間はいつも寂しい。彼自身にとっても、そしてもちろんテニスファンにとっても、そうした感情を抱かざるを得ない」
「彼はこれまでも、そしてこれからも、若い世代にとって大きなインスピレーションであり続けると確信しているし、そうあってほしいと願っている」
「もしかすると今後、彼から影響を受けたいと望む若い選手たちに何かを伝えていくという新たな役割を担うことになるのかもしれない。彼を祝福したい」
同大会は第一生命相娯園テニスコートで14日から18日にかけて行われる。
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