テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は日本時間9日(現地8日)、男子シングルス決勝が行われ、第1シードのJ・シナー(イタリア)は第2シードのC・アルカラス(スペイン)に6-4, 7-6 (7-4), 4-6, 6-7 (3-7), 6-7 (2-10)の同大会の決勝史上最長となる5時間29分に及ぶ死闘の末に逆転で敗れ準優勝となった。試合後の会見でシナーは「今は辛い」と悔しさを滲ませた。
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23歳で世界ランク1位のシナーは1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で大会2連覇を達成。昨年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)での優勝と合わせ、これまで四大大会では3度の優勝を飾っている。
そのシナーが全仏オープンに出場するのは6年連続6度目。最高成績は昨年のベスト4となっていた。
今大会は1回戦で世界ランク75位のA・リンデルクネシュ(フランス)、2回戦でワイルドカード(主催者推薦)で出場した同166位のR・ガスケ(フランス)、3回戦で同34位のJ・レヘチカ(チェコ)、4回戦で第17シードのA・ルブレフ、準々決勝で同62位のA・ブブリク(カザフスタン)、準決勝で第6シードのN・ジョコビッチ(セルビア)をいずれもストレートで下し、初の決勝進出を果たした。
22歳で世界ランク2位のアルカラスとの頂上決戦となった決勝戦、シナーは接戦の末に第1セットと第2セットを獲得し優勝に王手をかける。
しかし第3セット、両者2度ずつブレークを奪い合い迎えた第10ゲームでシナーは3度目のブレークを許し1セットを返される。
続く第4セット、シナーは第7ゲームでブレークに成功したが、第9ゲームで3本のチャンピオンシップポイントを逃すと、直後のサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップとなった第10ゲームでブレークバックを許し、最後はタイブレークを落として2セットオールに追いつかれる。
迎えたファイナルセット、シナーは第1ゲームでいきなりブレークを許すも、アルカラスのサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップとなった第10ゲームでブレークバックに成功。しかし、最後は10ポイントマッチのタイブレークを落とし力尽きた。
シナーは会見で決勝を振り返った。
「今は辛い。もちろん、このレベルの結果を出せたことは嬉しい。大会自体にも満足している。でもこれは明らかに辛いものだ」
「非常にハイレベルな試合だった。この試合をできて本当に嬉しい。でも、この決勝の結果は辛い」
「チャンスがたくさんあったから今は受け入れがたいが、これがこのスポーツの良い部分だ。一方で今日のことは悲しい部分でもあるよね」
「でも、悲しい部分だけを見ていると、二度と立ち直れない。去年より選手として成長できたと信じている。これは良いことだ。だから、これからも頑張り続ける」
一方、勝利したアルカラスはオープン化以降では史上8人目となる同大会2連覇を成し遂げるとともに、四大大会で5度目のタイトルを獲得した。
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