フェデラー撃破の下剋上が選出

男子テニス協会のATP公式サイトは10日、2018年に行われたATPツアーから5つのアップセット(下剋上)を発表し、今年6月のゲリー・ウェバー・オープン(ドイツ/ハレ、芝、ATP500)決勝でB・チョリッチ(クロアチア)R・フェデラー(スイス)を7-6 (8-6), 3-6, 6-2のフルセットで破り、大会初優勝を果たした一戦が選出された。

当時21歳、世界ランク34位のチョリッチは1回戦でA・ズベレフ(ドイツ)を6-1, 6-4のストレートで破ると、N・バシラシヴィリ(ジョージア)A・セッピ(イタリア)R・バウティスタ=アグ(スペイン)に勝利し、大会初の決勝へ駒を進めた。

3月のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、 ハード、ATP1000)準決勝以来3度目の対戦となったフェデラーとチョリッチ。チョリッチはファーストサービスが入ったときに74パーセントの確率でポイントを獲得、ファイナルセットではブレークチャンスを与えることなく2時間6分で優勝を決めた。

この決勝戦から約3カ月後のロレックス・上海マスターズ(中国/上海、ハード、ATP1000)準決勝で再びフェデラーを破ったチョリッチは、「ATPマスターズ1000」初の決勝進出を決め、試合後に「テニス人生で最高の試合の1つ。サービスも自分の人生で最高だった」と話している。

現在世界ランク12位のチョリッチは2019年1月14日に開幕する全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)への出場を予定している。

また、ATPが選出したその他のアップセットは10月のスイス・インドア・バーゼル(スイス/バーゼル、室内ハード、ATP500)2回戦と準決勝でM・コピル(ルーマニア)M・チリッチ(クロアチア)とズベレフを破った活躍。4月のハッサン2世グランプリ(モロッコ/マラケシュ、クレー、ATP250)で当時世界ランク617位のL・オウアハブ(モロッコ)が第3シードのP・コールシュライバー(ドイツ)に勝利した試合。

そして、8月のロジャーズ・カップ(カナダ/トロント、ハード、ATP1000)でS・チチパス(ギリシャ)D・ティーム(オーストリア)N・ジョコビッチ(セルビア)、ズベレフ、K・アンダーソン(南アフリカ)を破り、「ATPマスターズ1000」で初の決勝に進出した大会、3月に行われたマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)1回戦でT・コキナキス(オーストラリア)がフェデラーを破った1戦が選ばれている。

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(2018年12月12日9時37分)
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