「やったー!ウィンブルドン初日のセンターコートのチケットが手に入った!圭君の試合を見ることができる!」と入手困難極まるウィンブルドンのセンターコートのチケットを手に入れても、錦織圭(日本)の試合を観戦できる確約はない。
グランドスラム1回戦は2日間に振り分けられており、センターコートで行われる保証はなく、試合のスケジュールは対戦相手にもよるため、前日でなければ決めることができない。
今年のジャパン・オープンは錦織の試合が初日に行われた。しかし昨年の1回戦は水曜日。なぜなら前週のクアラルンプールで優勝、決勝は日曜日で、その後に日本に戻ってきたため、月曜日は時間的にも物理的にも無理だった。
いつ錦織の試合があるか?
このように対戦相手や天気、特にアウトドアの場合は雨で試合が消化できないと、その日の夜遅くでなければ決められない。テニスは観客にとっても、それを生放送したいテレビにとっても時間が確定できずに不親切。
テニス関係者は仕方がないと慣れているが、どうすれば良いのだろうか?そんな素朴で皆が感じる色々な疑問を解消したのが、昨年アジアから始まったチーム対抗戦、このインターナショナル・プレミア・テニス・リーグ(通称IPTL)。
錦織だけでなく、日本女子トッププレーヤーの奈良くるみ(日本)と日本のトッププレーヤー2人、テニス界のレジェンドであるM・サフィン(ロシア)、さらに世界の美人アスリートNO.1のM・シャラポワ(ロシア)まで日本チーム「JAPAN WARRIORS」のチームとして参戦する。
写真/Images Courtesy: Getty Images | Ella Ling | Corinne Dubreuil | VIPCOMM
ジャーナリスト。1973年から雑誌などに寄稿。90年代には「TENNISJapan」というFAX新聞を発行し、試合結果速報や松岡修造、クルム伊達公子らの直筆コメントなどを掲載した新聞を発行。テニスの報道における草分け的存在。
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→書籍:錦織圭 さらなる高みへ